6月と7月は”勝手にインド映画月”として、インド映画の紹介を心がけていますが、いろいろ忙しくてつい滞りがち。ラジニカーント主演作『ダルバール 復讐人』も、あと2週間余りで公開になるので、ここらでエンジン掛けてご紹介に力を入れたいと思います。まずは、映画のデータをどうぞ。
『ダルバール 復讐人』 公式サイト
2020年/インド/タミル語/158分/原題:Darbar
監督:A.R.ムルガダース
主演:ラジニカーント、ナヤンターラ、ニヴェーダ・トーマス、ヨーギ・バーブ、スニール・シェッティー、プラティーク・バッバル、ナワーブ・シャー
配給:ツイン
※7月16日(金)より新宿ピカデリーほかにて2週間限定公開
で、今回スポットライトを当てる人は、ラジニカーント演じる警察長官アーディティヤ・アルナーチャラムの娘ヴァッリを演じるニヴェーダ・トーマスです。上写真の冒頭ソング&ダンスシーンから登場し、物語を明るく楽しくしてくれる花のような存在がニヴェーダ・トーマスなんですが、残念ながらいただいた宣伝画像には彼女の写真がなく、また彼女のウィキに使ってある写真は、いくら何でもそりゃかわいそうだろ、という出来の写真なので、ネットから探し出した写真を付けておきます。(以下写真はnivetha thomas imagesより)
どうです? 可愛いでしょ? 右は駅でのロケの合間に撮られた写真のようですが、この父娘コンビが息がピッタリで、見ていて本当に楽しくなるのです。非常にしっかり者の娘で、気立てもよく、スピンオフ作品でも作りたいぐらいのチャーミングさ。演じているニヴェーダ・トーマスの地に近いのかも知れません。
ニヴェーダ・トーマス(Nivetha Thomas)は1995年11月5日生まれの25歳。生まれはチェンナイなんですが、名前の「トーマス」からわかるように、家のルーツはケーララ州で、北部の東の方、カルナータカ州と州境を接するイリッティ県の村が一家の故郷の地だそうです。ですのでニヴェーダ・トーマスは、タミル語と共にケーララ州のマラヤーラム語も達者にしゃべれて、かつテルグ語もOKなのだとか。チェンナイで育ち、教育を受けたニヴェーダ・トーマスは、大学では建築学を専攻したという勉強家ですが、実は小さい時から子役として活躍しており、テレビドラマにいろいろ出演していました。映画のデビューは2008年で、マラヤーラム語映画『Veruthe Oru Bharya (単なる妻)』で主人公一家の中学生の娘を演じ、ケーララ州映画賞の子役賞も受賞しています。
大人の役では、モーハンラール、ジャヤー・プラダー、アヌパム・ケール主演のマラヤーラム語映画『Pranayam(愛)』(2011)で、ヒロインの若き頃を演じたのを手始めに、タミル語映画、テルグ語映画にも出演を重ね、すでに出演作は18本にのぼっています。日本で映画祭上映されたのは『ジッラ 修羅のシマ』(2014)しかなく、この作品ではヴィジャイ演じる主人公の義理の妹だったためそれほど目立たなかったのですが、『ダルバール 復讐人』では一挙にファンが増えることと思われます。そんな彼女の顔がしっかり拝める冒頭のソング&ダンスシーン ♫Chumma Kizhi(やってやれ!)♫ を付けておきましょう。
DARBAR (Tamil) - Chumma Kizhi (Video Song) | Rajinikanth | AR Murugadoss | Anirudh | Subaskaran
このソング&ダンスシーン、ぜひ大きな画面で見て楽しんで下さいね。ラジニカーントのステップの軽やかさに驚くはずですが、ニヴェーダ・トーマスの名前もお忘れなく。