やっとシネマート新宿で、タイガー・シュロフ主演作『シャウト・アウト』(2020)を見てきました。スクリーン1の入り口で、チケットもぎりと共にこんなチラシをいただきました。
配給のカルチュア・パブリッシャーズさん、なかなか力がはいってますね。インドの素材そのままという感じはするものの、チラシを作って下さっただけでもありがたいです。これはひょっとして公開もアリか、と思って見始めたのですが、うーむ、公開の目はちょっと...(脂汗)。実は以前ちょろっと某所で見たことがあり、その時も「まるで80年代の大甘兄弟ものにアクションシーンくっつけた感じ」と思い、残念に思ったのでした。いい役者を揃えているのに――主役陣だけでなく、ヴィジャイ・ヴァルマーにジャイディープ・アフラーワトと演技達者のクセ者揃い――、『タイガー・バレット』(2018)では素晴らしい腕の冴えを見せたアフマド・カーン監督、どうしちゃったんでしょうね。字幕も藤井美佳さんでベスト翻訳者だというのに、あの何度もしつこく笑いを取りにいくセリフはもう、訳す藤井さんがお気の毒。脚本家が悪かったのかも知れません。いくらアミターブ・バッチャン主演作『Yaarana(友情)』(1981)の歌をパクったって、ダメだかんね。アフマド・カーン監督、今製作中の『Heropanti 2(英雄気取り2)』は大丈夫でしょうね?!
とすっきりしないまま、東京国際映画祭のパスをいただきに日比谷へ。TIFFは六本木ヒルズから離れて、今回はミッドタウン日比谷が事務局所在地となります。プレスセンターもここの9階の奥、透明な壁に囲まれたステキな場所になりました。そして、日比谷というか有楽町というか、街全体が徐々にTIFF化しつつあります。有楽町駅前には、こんなポスター展示板がすでに据え付けられていて、道行く皆さんの目を奪っていました。
その近くにはチケット売り場のブースも。
「有楽町で会いましょう」は東京フィルメックスの合い言葉でしたが、TIFFの合い言葉にもなりつつあります。続いて朝日ホールに行き、フィルメックスのチラシをゲットして、最後はペコペコのお腹を抱え阪急側B1のカフェテリアへ。経営者が変わったとのことで、おいしいペカンサラダは姿を消していて残念でしたが、ビーガンのキーマカレー(って、矛盾してますが)なるものを食べてみました。
白いご飯の上に乗っかってるのは、小粒の南天の実ではなくてレッドペパーです。このペッパーが効いていてとてもおいしく、アッという間に完食してしまいました。また、映画祭の合間に食べに行こうと思います。というわけで、間もなくダブル映画祭が近づく有楽町からのご報告でした。