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Channel: アジア映画巡礼
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邦題は『バルフィ!人生に唄えば』

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『Barfi!』の邦題が決まりました。『バルフィ!人生に唄えば』となり、6月2日から試写が始まります。本日、下のような試写状をいただきました。


8月TOHOシネマズシャンテ、新宿シネマカリテほか全国公開となります。原作・脚本・監督はアヌラーグ・バス、主演はランビール・カプール、プリヤンカ・チョープラー、そしてイリアナ・デクルーズ。配給はファントム・フィルムで、藤井美佳さんの字幕です。現地版予告編はこちらをどうぞ。

チラシ等もこれになると思われる上のヴィジュアル、キャッチコピーがステキですね。そこにある通り、耳が聞こえず、言葉をしゃべることができない(正確に言うと、ひと言だけはしゃべることができる)バルフィ(ランビール・カプール)が主人公です。バルフィが一目惚れしてしまう美女シュルティ(イリアナ・デクルーズ)は、のちには夫となる婚約者がいるのにバルフィに引きつけられていき、ずっとバルフィと関わることになってしまいます。バルフィの幼なじみで大金持ちの一人娘ジルミル(プリヤンカ・チョープラー)は、幼女の心のままに大きくなった女の子。ジルミルもまた、バルフィの人生に深く関わってくるのです....。風光明媚なダージリンやコルカタなどを舞台に、3人の間でからまる赤い糸が描かれていきます。

監督であるアヌラーグ・バスは、バンコク・ロケを敢行した『殺人(Murder)』(2004)をヒットさせて注目され、韓国ロケによる『ギャングスター(Gangster)』(2006)と、続く『大都会の生活(Life in a... Metro)』(2007)で実力を認められました。大阪アジアン映画祭で上映されたリティク・ローシャン主演作『カイト』(2010)はアメリカとメキシコでロケしていましたし、海外で撮るのが好きな監督なのかも知れません。そのアヌラーグ・バス監督が、ムンバイを舞台にした『大都会の生活』に続き、東部インドにこだわって撮ったのが本作です。2013年の沖縄国際映画祭で上映され、その後ファントム・フィルムに買い上げられて公開の運びとなりました。

邦題は、ハリウッド・ミュージカルの傑作『雨に唄えば』(1952)を連想させますが、本作の中では古今東西の名作から引用されたシーンがいっぱい見受けられます。それで、『バルフィ!人生に唄えば』という邦題が付けられたのかも知れません。「これはチャップリン? そっちはジャッキー・チェン? こちらは北野武??」とシネフィルには堪えられない引用ぶりで、インド映画ファン以外の映画好きのハートもきっと掴むことでしょう。

今夏はいよいよ忙しくなりますねー。6月28日(土)公開の『マダム・イン・ニューヨーク』(シュリデヴィ、無事来日したそうです!)、7月26日(土)公開の『ダバング 大胆不敵』と『あなたがいてこそ』、8月9日(土)公開の『バードシャー テルグの皇帝』、そして8月公開という予定の『めぐり逢わせのお弁当』と本作『バルフィ!人生に唄えば』。それぞれのパンフレットも、美麗で、資料価値の高いものになる予定。皆さん、ボーナスが出たら「インド映画預金」をしておいて下さいね。今夏はインド映画が頂点取るぞ!!

<追記2014.5.30>

当初アップした時は、邦題を『バルフィ!〜人生に唄えば』と書いたのですが、正しくは『バルフィ!人生に唄えば』でした。本日配給会社のファントム・フィルムの方から、「”人生に唄えば”はサブタイトルではなく、『バルフィ!人生に唄えば』で正式タイトルとなっております。こちらに変更していただければ幸いです」というご連絡をいただきました。お詫びして訂正した次第です。と同時に、素敵なスチールもご提供いただきましたので、後日あらためて作品のご紹介をいたします。「バルフィ!」ファンの方は、楽しみにしてお待ち下さいね〜。

 

 



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