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Channel: アジア映画巡礼
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2013年インド映画製作本数&『Dhoom 3』『Bhaag Milkha Bhaag』日本公開!

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長らく待っていた雑誌が、インドからやっと届きました。これまでにも言及したことがある、南インド映画商業会議所(South Indian Film Chamber of Commerce)の機関誌「Journal of the Film Chamber」の2014年7月号です。ここに、やっと昨年の映画製作本数=検定通過本数一覧が掲載されたのです。

依頼したのは今年の3月半ば。こんなに送られてくるのが遅くなったのは、例年なら4月号に出るはずの統計が7月号に掲載となったからのようです。掲載がのびたのは、今年から統計の仕方が変更になったためのようで、これまでは毎年1月1日〜12月31日に検定を通過した数の一覧が掲載されていたのが、今年は2013年4月1日〜2014年3月31日の統計に変更になりました。会計年度と一致させたわけですね。

興行収入ベスト10などは1月1日〜12月31日の統計になるので、これに合わせてほしかったのですが、まあしょうがない。インドのお役所の気まぐれは今に始まったことではありません。この統計自体、インド中央映画検定局のHPにはまったく載っていないのですから(てか、2011年の統計が"new"と書かれて掲載されたっきり、2年間まったく更新されていない)、インドのお役所の気まぐれ&怠惰はITがいくら発達しようと直らない、というしかありません。

さて、その統計ですが、製作本数がすごい数になっています。2桁以上の本数が製作されている言語を挙げてみましょう。

2013.4.1〜2014.3.31の検定通過本数(フィルム及びデジタル製作)

テルグ語・・・・・・・・・・・・・349本 (うちフィルム製作 15本)
タミル語・・・・・・・・・・・・・・326本 (うちフィルム製作 20本)
ヒンディー語・・・・・・・・・・263本 (うちフィルム製作 11本)
マラヤーラム語・・・・・・・201本 (うちフィルム製作  1本)
カンナダ語・・・・・・・・・・・164本 (うちフィルム製作 22本)
ベンガル語・・・・・・・・・・・162本 (うちフィルム製作 38本)
マラーティー語・・・・・・・・160本 (うちフィルム製作 43本)
ボージプリー語・・・・・・・・・93本 (うちフィルム製作  6本)
グジャラーティー語・・・・・53本 (うちフィルム製作 24本)
パンジャービー語・・・・・・・48本 (うちフィルム製作  1本)
オリヤー語・・・・・・・・・・・・・37本
アッサム語・・・・・・・・・・・・・21本 (うちフィルム製作  4本)
ラージャスタニー語・・・・・14本
チャッティースガリー語・・13本
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計40言語 総計 1,966本 (うちフィルム製作188本)

すごいですねー。ほぼ2000本という製作本数の上、もう9割以上がデジタルになっているのですね。今に、2000本超えの日も近いかも知れません。安価なソフト直結作品を約2000本製作している「ノリウッド」ことナイジェリアを抜いて、名実共に世界第1位となるのももうすぐかも。「Naverまとめ」さん、そろそろ最新データに訂正して下さいね。

そんな昨年度のNo.1ヒットは、言わずと知れたコレ! ついでに昨年の興収第6位も! なぜに第1位と第6位なのかは、下をご覧下さい。


実は本日、日活×東宝の「GOLDEN ASIA」レーベルお披露目の記者会見で、周星馳(チャウ・シンチー)監督作品『西遊記 はじまりのはじまり』(2013)の公開と共に、『チェイス!』という邦題になった『Dhoom 3(騒ぎ 3)』と、『Bhaag Milkha Bhaag(走れ、ミルカー、走れ)』の公開が発表されたのです。詳しくはこちらの公式サイトや、こちらとかこちらの記事をどうぞ。さあ、インド映画夏の陣に続いて、冬の陣もやって来ますよ!! この冬も楽しみですね〜。

 


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