昨夜は真夜中近くまで、第18回アジア・フィルム・アワードの結果発表にかじりついていました。インド映画のパーヤル・カパーリヤー監督作『All We Imagine as Light』と、昨年字幕を担当した『サントーシュ』がいろんなカテゴリーでノミネートされていたからです。で、めでたく主要な3つの賞を獲得したので、その結果をお知らせしたいと思います。なお、候補作、受賞作が日本の映画祭で上映済みの場合は、その映画祭名を書いてあります。
ASIAN FILM AWARD 2025/亞洲電影大獎2025/第18回アジアン・フィルム・アワード
作品賞
『All We Imagine as Light』 (インド、フランス、オランダ、ルクセンブルグ)
監督のパーヤル・カパーリヤー
『ブラックドッグ』 (中国)※TIFF
『破墓/パミョ』 (韓国)
『敵』 (日本)※TIFF
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
監督賞
吉田大八 『敵』 (日本)※TIFF
パーヤル・カパーリヤー 『All We Imagine as Light』 (インド、フランス、オランダ、ルクセンブルグ)
管虎(グアン・フー) 『ブラックドッグ』 (中国)※TIFF
チャン・ジェヒョン 『破墓/パミョ』 (韓国)
リティ・パン 『ポル・ポトとの会合』 (フランス、カンボジア、台湾、カタール、トルコ)※FILMeX
主演男優賞
劉青雲(ラウ・チンワン) 『お父さん』(香港)※TIFF
彭于晏(エディ・ポン) 『ブラックドッグ』 (中国)※TIFF
チェ・ミンシク 『破墓/パミョ』 (韓国)
長塚京三 『敵』 (日本)※TIFF
許冠文(マイケル・ホイ) 『ラスト・ダンス』(香港)※TIFF
主演女優賞
シャハーナー・ゴースワーミー 『サントーシュ』 (インド、イギリス、フランス、ドイツ)※FILMeX
カニ・クスルティ 『All We Imagine as Light』 (インド、フランス、オランダ、ルクセンブルグ)
張艾嘉(シルビア・チャン) 『娘の娘』 (台湾)※TIFF
河合優美 『ナミビアの砂漠』(日本)
キム・ゴウン 『破墓/パミョ』 (韓国)
助演男優賞
李康生(リー・カンション) 『黙視録』 (シンガポール、台湾、フランス、アメリカ)※FILMeX
光石研 『夜明けのすべて』 (日本)
池松壮亮 『ぼくのお日さま』 (日本)
朱栢康(チュー・パクホン) 『ラスト・ダンス』(香港)※TIFF
伍允龍(フィリップ・ン) 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
助演女優賞
楊貴媚(ヤン・クイメイ) 『小雁與愛麗』(台湾)
李琳琳(マギー・リー) 『從今以後』(香港)
ディヴィヤ・プラバー 『All We Imagine as Light』 (インド、フランス、オランダ、ルクセンブルグ)
イム・ジヨン 『リボルバー』 (韓国)
瀧内公美 『敵』 (日本)※TIFF
新人監督賞
サンディヤー・スーリー 『サントーシュ』 (インド、イギリス、フランス、ドイツ)※FILMeX
山中瑤子 『ナミビアの砂漠』(日本)
空音央 『HAPPYEND』(日本、アメリカ)
董子健(ドン・ズージェン) 『わが友アンドレ』(中国)※TIFF
チューン・ミン・クイ 『ベトとナム』(フィリピン、フランス、シンガポール、オランダ、ドイツ、イタリア)※FILMeX
新人俳優賞
栗原颯人 『HAPPYEND』(日本、アメリカ)
イ・ドヒョン 『破墓/パミョ』(韓国)
プッティポン・アッサラッタナグン 『おばあちゃんと僕の約束』(タイ)※大阪アジアン映画祭
ディラン・ソウ 『お父さん』(香港)※TIFF
Duy Bao Dinh Dao 『ベトとナム』(フィリピン、フランス、シンガポール、オランダ、ドイツ、イタリア)※FILMeX
脚本賞
モハマド・ラスロフ 『聖なるイチジクの種』 (イラン、ドイツ、フランス)
和田清人、三宅唱 『夜明けのすべて』(日本)
パーヤル・カパーリヤー 『All We Imagine as Light』 (インド、フランス、オランダ、ルクセンブルグ)
チャン・ジェヒョン 『破墓/パミョ』(韓国)
Pierre Erwan Guillaume, リティ・パン 『ポル・ポトとの会合』 (フランス、カンボジア、台湾、カタール、トルコ)※FILMeX
衣裳デザイン賞
チェ・ユンソン 『破墓/パミョ』(韓国)
陽東霖(ヤン・ドンリン) 『只此青綠』(中国)
ドルジ・ドラドゥル・グルン 『Shambhala』 (ネパール、香港、フランス、ノルウェー、カタール、台湾、トルコ、アメリカ)
宮本茉莉 『敵』(日本)
余家安(ブルース・ユー)、葉嘉茵(カレン・イップ) 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
美術賞
麥國強(ケネス・マク)、周世鴻(チャウ・サイホン・アンブローズ) 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
霍廷霄(フォ・ティンシャオ)、李暢(リー・チャン) 『ブラックドッグ』 (中国)※TIFF
Pham Phong Lan 『Don’t Cry, Butterfly』 (ベトナム、シンガポール、フィリピン、インドネシア)
Seo Sung-kyung 『破墓/パミョ』(韓国)
林田裕至 『箱男』(日本)
編集賞
張嘉輝(チョン・カーファイ) 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
Clément Pinteaux 『All We Imagine as Light』(インド、フランス、オランダ、ルクセンブルグ)
リティ・パン、Matthieu Laclau 『ポル・ポトとの会合』 (フランス、カンボジア、台湾、カタール、トルコ)※FILMeX
張叔平(ウィリアム・チョン) 『わが友アンドレ』(中国)※TIFF
石繕滎(ジョジョ・セク) 『お父さん』(香港)※TIFF
撮影賞
ホン・ギョンピョ 『Harbin』(韓国)
呂松野(ルー・ソンイェ) 『わが友アンドレ』(中国)※TIFF
アジーズ・ザンバキエフ 『Shambhala』 (ネパール、香港、フランス、ノルウェー、カタール、台湾、トルコ、アメリカ)
四宮秀俊 『敵』 (日本)※TIFF
鄭兆強 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
音楽賞
朱芸編 『ラスト・ダンス』(香港)※TIFF
Hi'Spec 『夜明けのすべて』 (日本)
キム・テソン 『破墓/パミョ』(韓国)
勝本道哲 『箱男』(日本)
川井憲次 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
視覚効果賞
キム・シンチュル、ダニエル・ソン 『破墓/パミョ』(韓国)
尹端陽(ダニー・イン) 『ブラックドッグ』(中国)※TIFF
佐藤史郎、小張泰洋 『黒の牛』(日本、台湾)※TIFf
郭憲聰(トミー・クォ)、邱俊毅(Chiu Chun-Yi ) 『鬼才之道』(台湾)
林駿宇、馬肇富、林嘉樂、余國亮 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
音響賞
杜篤之(ドゥ・ドゥチー)、杜則剛 『默視錄』(シンガポール、台湾、フランス、アメリカ)※FILMeX
Zurab Kurmanbayev 『士官候補生』(カザフスタン)※TIFF
キム・ビョンイン 『破墓/パミョ』(韓国)
姚俊軒、張文愷、杜本立 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 (香港)※TIFF
Vincent Villa 『ベトとナム』(フィリピン、フランス、シンガポール、オランダ、ドイツ、イタリア)※FILMeX
特別功労賞 役所広司
アジア・エクセレント映画人賞 タン・ウェイ、チャン・ドンゴン
AFA新世代賞 呉慷仁(ウー・カンレン)
AFA飛躍スター賞 Koki
2024年最高興収アジア映画 『YOLO 百元の恋』
東京国際映画祭や東京フィルメックス、あるいは大阪アジアン映画祭で上映された作品が結構たくさん受賞、あるいはノミネートで顔を出していますね。日本の映画祭もなかなかレベルが高い、と、ちょっと誇らしくなりました。会場入りのレッドカーペットには、アジア中のスターがたくさん顔を出していますので、YouTubeで見てみて下さいね。