Quantcast
Channel: アジア映画巡礼
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2388

アジアの旅の困り事(超パーソナル事件)

$
0
0

年を取ると共に、困り事が増えてくるアジアの旅ですが、今回もいろいろありました。自分自身のメモのために、書いておきたいと思います。

①指紋認証事件

アジアの国々でも、入・出国時に係官がパスポートと搭乗券をチェックするのではなく、機械でパスポート及び指紋、あるいは指紋と虹彩をチェックして、入・出国の処理を済ませるところが増えてきました。実は私は、数年前から香港ではe-チャンネルと呼ばれる自動化ゲートを通ってその処理ができるよう、登録してあるのです。従って、パスポートの裏表紙に、香港入境事務処によるe-チャンネルのバーコード紙が貼ってあります。ところが、最初に指紋を登録しておいて、e-チャンネルのゲートを通るたびに指紋認証ガラスに人差し指を押しつけるのですが、毎回認証してもらえず、係官の手を煩わせる、ということが続いていました。左右の指を換えてもダメ、水分を付けてもダメ、べたーっと広がるように押しつけてもダメ。しょうがないんで毎回、「阿Sir、晤該!」あるいは「Madam!」とか係官を呼ぶことになります。香港には毎年2回寄っているので、数年間では10回ほどe-チャンネルを通ったのですが、スルーできたのは1回だけ。最初の登録の仕方が悪かったのかなあ、とか、毎回落ち込んでいたのでした。

今回の旅では、シンガポールが紙の入・出国カードと併用ながら指紋認証の自動化ゲート仕様となり、また香港は、e-チャンネルが廃止されたのか、全員が自動化ゲートで指紋&虹彩認識での処理となっていました。香港の自動化ゲートは、e-チャンネルとはちょっと仕様が変更になり、最初にガラス板に乗せてスキャンしてもらうのはパスポートの写真があるページ。でも、e-チャンネルの時のバーコードも生きているようで、このあたりでモタモタしてしまいました。で、指紋認証ですが、私の場合、シンガポールも香港も何度やってもハネられて、結局今回も係官を呼ぶ羽目に。香港では、最初からやり直しさせられたりしてあとに並んでいる人に大迷惑をかけたのですが、その後出国エリアでよくよく自分の指を見てみると、指紋がない、ということに気がつきました。表面がつるっつるで、拡大鏡で見るとかろうじて指紋が見えますが、それでも真ん中エリアあたりは渦巻きが全然認識できません。パソコンを打ち過ぎたせいだろうか? と思ったものの、親指もほとんど指紋が見えないので、どうも別の原因のようです。

ネットで調べて見ると、手荒れなどで指紋が見えなくなることは結構あるようで、「インド入国時に指紋が登録できなくて苦労した」と書いている人もいて、今後のアジアの旅は入国第1歩でつまづきそうです。このあといろいろ調べて見るつもりでいますが、指紋を復活させるのはなかなか面倒なよう。皆様は大丈夫ですか?

「私の肉球でよければ、猫の手貸しますが」(旺角廣東道合發茶餐庁の看板猫)

②宅配便お知らせメール事件

バンコクからシンガポールに移動して3日後、クロネコヤマトから「宅急便お届けのお知らせ」というメールが入ってきました。私はクロネコメンバーズに登録しているせいか、この不在連絡メールがきちんと入ってくるのです。で、「08月16日 09時50分にお届けに参りましたが、ご不在でしたので持ち帰りました」とあって荷物の伝票番号があり、再配達の依頼先として、「担当ドライバー」「インターネット」「サービスセンター」の3者が挙がっていて、前2者にはサイトのアドレスが付いています。荷物の種類が「クール冷蔵」となっているので、これはすぐに連絡して、このあと1週間ほど不在であるため送り主に返送してほしい、と伝えなくては、とあせりました。

まず、メールに返信してみたのですが、流れるものの、送信記録には出てこないので、どこにも到着していないようです。よくよく見ると、「※このメールに返信されましても、お答えする事は出来ませんのでご了承願います」と書いてありました。続いて、「インターネット」の所にあるサイトのアドレスをクリックしてみたのですが、クロネコメンバーズのサイトにつながり、荷物をどこでいつ受け取るか、ということが入力できるようになっているものの、「返送」の選択肢はありません。また、文章を送れるような選択肢もありません。メールなんか送ってこられた日にゃあ、面倒なので、そういう選択肢を設けてないのでしょうね。「サービスセンター」にはフリーダイヤル番号とお客様サービスセンターの番号が書いてあるのですが、どちらも何度掛けても話し中。日本では呼び出し音が鳴っていてもずっと待っていれば、5分後ぐらいには繋がるわけですが、シンガポールのスターハブのSIMは、話し中となったとたんに切れてしまいます。掛け直すこと数回、こりゃ、ダメだ、と悟りました。

シンガポールのフードコートのコーヒー屋さん。職人技で淹れてくれて楽しい。

で、最後に「担当ドライバー」のサイトのアドレスを開けてみると、最寄りの営業所の電話番号とファックス番号が書いてあります。電話番号はやはり話し中でダメ(実はずっとあとになって、スマホからの海外電話の掛け方がまずかったのだ、ということがわかるのですが、この時は何度掛けてもつながらずメゲました)だったのですが、ファックスなら送れるかも、と、次の日からファックスの送れるところを探すことにしました。この不在連絡メールは、律儀に毎日入ってきて、朝イチでこれを見せられると1日中どよ~んとしてしまいます。早く処理してしまいたい、とファックスを書き上げて、確か20年ぐらい前はシンガポール・テレコムからファックスを送っていたな、と検索するも、シンガポール・テレコムの電信局の場所が全然出て来ません。英語でも「シンガポールから国際ファックスを送る」とか検索をかけてみたのですが、旅行者が送れる場所、ということ自体が想定されていないのか、手がかりがありません。5つ星ホテルならフロントから送れるのに、とか思いながら、滞在中の安ホテルのフロントのお姉さんに相談してみると、2つの場所を挙げてくれました。

一つは近くなので行ってみたら、小さなビルの9階で、受付のインド系のおじさんが「そこは普通の住居だよ」と首をひねります。9階まで行ってみたところ、確かに外の靴置き場にはいろんな靴が10数足置いてあって、洗濯物などを見る限り、インド系の人の寮になっていて数人が住んでいる、という雰囲気。フロントのお姉さん、どうやって検索したんだろう? 続いて教えてもらったのは、オーチャードのスコット・ロードにあるファー・イースト・プラザ(遠東商業中心)というショッピングモールの本屋さん。このビル、入るとなぜか懐かしい臭いが。知らなかったのですが、ここはシンガポールにおけるビルマ人(ミャンマー人)の拠点ビルの一つのようでした。ビルマ語の看板などがあちこちの店に見えます。


ビルマ語の新聞なども売っています。仏陀のお写真、1枚買ってくればよかった。


ですが残念ながら本屋さんには開店時間を過ぎているのにチェーン+鍵がかかっていて、どうやら気まぐれに開店するお店のようでした。仕方なく、また次の日フロントのお姉さんの手を煩わせて、もう1軒探してもらいます。今度は、シティホール近く、聖アンドリュース教会の北側にあるペニンシュラ・プラザの中のお店。A1 Photocopy & Laminatingというお店で、これは信頼できそう、という割と大きな店舗でした。で、日本までだと1枚3.5シンガポールドル(約280円)ということでファックスを送ってもらおうとしたのですが、「相手側の電話は鳴ってるんだけど、流れていきませんね」とのことで、2、3度やり直したのですが結局ダメ。お金を返してくれました。(今調べて見ると、このビルも「シンガポールの小ビルマ」として知られているようで、してみると、ホテルのフロントのお姉さんはビルマ系の女性だったのかも知れません)


もう、教会(↗)にお祈りにいきたくなるほど、ファックス作戦は大失敗。クロネコぉ~、私の時間を返せ!でした。香港に着いてもまだあきらめきれず、というかしつこく毎日メールが入っていくるので、セブンイレブンでも聞いてみたのですが、「日本へファックス」と言ったとたん「何言ってんの」という顔をされ「No」の返事が。香港も、尖沙咀の中間道にある郵便局の隣に、昔は香港電話局の事務所があって、そこで簡単にファックスを送れたのですが、今やすべて携帯電話に取って代わられて、電話局も姿を消しました。

帰国後、ヤマト本社のページを使い、「海外からメール連絡ができるようにしてほしい」とクレームを出したのですが、どうせ返事は来ないだろうなあ。なお、そのクール便の荷物については、ヤマトから差出人に連絡が行き、「インド通信」関係の方だったので事務局の友人に連絡が入り、25日の発送作業日に届けてもらうよう手はずがついていました(中身は小ぶりのみかん10数個で、「インド通信」の発送作業日に皆さんで、ということだったようです)。ただ、友人もまさか私がメールで不在連絡を受け取っているとは知らず、私には帰国まで連絡なしだったので、最後の2日間メールが来ないのでやれやれと思ったものの、ドタバタにうんざりして帰国したのでした。帰国してみてありがたかったのは、ヤマトの配達の方が不在連絡伝票をちゃんとポストに落とし込んでいてくれていたこと。これがドアポストから何枚もピロピロ出ていた日には、空き巣にも狙われますからね。こういう風に、我々が接する人は素晴らしいのですが、ヤマト、中枢部は「?」の多い会社です。


③空港アンケート事件

これは事件というほどではないのですが、帰国日に空港でパソコンを広げ、メールの返事を書こうとしていると、若い女性が少しなまりのある日本語で話しかけてきました。「香港ツーリズムの旅行客へのアンケートなんですが、よろしいでしょうか?」はいはい、いいですよ、と答えて隣の席に座った女性とやりとりしたのですが、実に質問項目が多いのです。「今回の旅行はどこどこへ行ったのか」「航空券はどうやって手に入れたのか」「ホテルの予約はどうやってしたのか」「団体旅行なのか個人旅行なのか」「香港は何回目か」「香港に来た目的は」「香港ではどんなことをしたのか」「お金はどのくらい使ったのか」etc.etc.30項目ぐらいあったのでは、と思います。下の女性が、アンケート係の鄧小姐です。


ものすごく細かいアンケートなので、日本語が母語でない彼女は先の質問の答えを憶えていないらしく、「一人旅だ」と回答したのに、その後「ホテルには誰と泊まりましたか?」というような質問を重ねてしたりして、ちょっとイラっとしました。その上、プライベートに踏み込む質問も多く、「年収は何ドルぐらい?」「既婚か、未婚か、未亡人か、離婚経験者か」等々、そこまでのデータ取って何に使うの?と言いたくなるような質問も多かったです。鄧小姐自身も「質問が多すぎるんですよね」とうんざりしたように言っていました。


御礼にもらったのがこんな記念品で、マグネットになっています。というわけで、香港の空港で香港旅遊發展局(Hong Kong Tourism Board)の人が近寄ってきたら、即、逃げましょう。でも、彼女がタブレットで入力するところを間近に見られ、「漢字を手で書くとそうやって活字化できちゃうんですね」と日本語フォントにもある便利な機能を確認できたりして、楽しかったのでした。


[番外編]「食●啦你!」事件

上に書いた「」内の広東語(●=si)は、粗口(チョウハウ=罵り言葉)です。非常に汚い言葉なので、よい子の皆さんは絶対に真似してはいけません。しかし、私は香港のトイレで●をふんづけてしまい、思わずこの言葉を言ってしまいました。しかもですよ、尖沙咀のYMCA内レストランの女性トイレ個室で。ここのYMCAはペニンシュラ・ホテルの隣にあるだけあって、落ち着いているし、そこはかとない高級感が漂っています。前にもブログに書いたのですが、ここのレストランには98香港ドルのサラダバーがあり、生野菜不足の旅の最後には、かならずここのサラダバーで野菜サラダをがっぽりと食べるのが最近の習慣になってしまいました。パンもスープもサラダバーの中に含まれるし、ソフトドリンクも付いてきます。今回は、どのサラダも絶品でした。


食事をしたあと、私は必ず、できるだけ早く歯を磨きます。というわけで、お勘定を済ませると、奥の方にあるトイレに行ったのでした。トイレに入った時から、なんとなく臭いなあ、YMCAもハウスキーピング能力が落ちたか、と思っていたのですが、歯を磨いてから個室に入ろうとして、たまたま空いていた中央付近の個室に入って扉を閉めたところ...。床に丸く平たくなっていた●をスニーカーで踏んづけてしまったのです! なぜこんな床に、べちゃっと●がある?? 仕方がないのでスニーカーの裏と床と両方、トイレットペーパーでできるだけきれいにお掃除しました。かつて庶務係だった私は、トイレが汚いとすぐ掃除してしまうのです。で、床から目を上げると、壁にも臭うものが。うっ、何じゃこりゃあああああ! 仕方がない、壁も掃除です。子供を抱き上げてさせている時に飛んじゃったんですかね。しかし、拭けよ、母親。せめて職員に言って、謝って掃除してもらってから店を離れなさい。

映画では、『モンガに散る』(2010)とかいろんな映画で見てきた●の上にスニーカー、のシーンですが、自分がその目に遭ったら何と面倒なことか。人間の●は本当に臭いのです。泊まっているホテルに戻って、洗面台に敷いたスーパーのポリ袋に水をため、その中で歯ブラシを使って靴裏を洗い、水はトイレに捨てたのですが、石けんも使って数度繰り返して洗ってもまだ臭います。帰国して再度お湯で洗ったのですが、いやいや、ひどい目にあいました。マナーの悪い旅人のいそうな場所に行く時は、注意しましょう。アジアを旅して40年、初めての「食●啦你!」体験でした。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 2388

Trending Articles