本日3時から、朝日カルチャーセンター新宿で催したインド映画講座にご参加下さった皆様、本当にごめんなさい!! パワーポイント(パワポ)の説明画面から動画画面に移る時、あるいはその反対の場合に非常にモタモタしてしまい、ご覧になっていてイライラなさったことと思います。これはひとえに、私のIT能力のなさによるもので、事前に自宅で十分なリハーサルも行ったのですが、自宅のパソコンとちょっと設定が変わるとやり方を見失ってしまい、立ち往生して、その都度担当者の方に助けていただく羽目に陥った次第です。その結果、お話したかった内容はほぼお伝えできたものの、お見せしたかった予告編等が3作品分、抜け落ちる結果になってしまいました。皆様の貴重なお時間と安価ではない受講料を頂戴しているのに、それに100%お応えできなくて、とても申し訳なく思っています。
今回の「『新たなるインド映画の世界』出版記念――インド映画の現在(いま)――」と題した講座は、現在のインド映画の変化を、豊富な画像や動画と共に解説する試みで、次のような内容になっていました。
1.「インド映画完全ガイド」から「新たなるインド映画の世界」へ
2.『バーフバリ』はなぜヒットしたのか
【動画】『バーフバリ 伝説誕生』予告編
『バーフバリ 王の凱旋』予告編
3.インドが抱える社会問題・政治問題を描く作品の増加
①ジェンダー
【動画】『マダム・イン・ニューヨーク』予告編
『マニカルニカ ジャーンシーの女王』予告編
②貧困、社会的格差
【動画】『ガリーボーイ』予告編
③カースト差別
【動画】『裁き』予告編
『僕の名はパリエルム・ペルマール』予告編
④インド・パキスタンの対立
【動画】『バジュランギおじさんと、小さな迷子』予告編
4.多様なスタイルの映画が共存
【動画】『ジャッリカットゥ 牛の怒り』予告編
5.これからのインド映画
①日本での浸透度
②インドにおける新型コロナウィルスの感染拡大の影響
【動画】『バーフバリ 伝説誕生』ダイジェスト版
インド映画『バーフバリ』完結編を見る前に5分でわかる前作ダイジェスト映像
最後の動画は素晴らしい編集で、予告編に相当するものの、本編作品と同等のインパクトを持っています。最後の締めとしてご覧いただきたかったのですが時間がなく、『ジャッリカットゥ 牛の怒り』の予告編で最後の締めとしました。
今回は、下の2つの方法のいずれかのファイルを使って、パワポでプレゼンする準備をしていました。
[1]パワポ説明スライド内動画貼り付けヴァージョン
[2]パワポ説明スライド+MP4動画10本のファイル
ところが、[1]は授業前に試してみると画面下方に黒い長方形が出る(YouTubeの「その他の動画」らしい)とのことでダメで、[2]になったのですが、それもパワポのファイルならびに動画ファイルはすべてパソコン本体に貼り付けないといけない、とのことで、担当者さんがてきぱきとやって下さったのです。ところがこれにより、いつも自宅でやっている「ファイルを開いておき、”共有する”をクリックするとそのファイルが見えるので、該当ファイルをクリックすれば画面に出てくる」というやり方が使えなくなってしまいました。もちろん新しいやり方は担当者さんが教えて下さったのですが、IT音痴の悲しさ、実際にやろうとするとどこかでつまずき、立ち往生してしまうのです。それと、パワポで使ったことのない「スライドショー」を使って全画面表示にすればよい、というご指示もまた私の混乱を招き、Zoomのメニューバーが消えた! 下に出て来たと思ったら画面の説明にひっかかって見えなくしている!(うちのZoomでは、共有しているものがあるとメニューバーは上部に出てくるので、スライドの上方のスペースに収まる)等々、授業開始から前半は冷や汗が山のように出たのでした。
(この力作の予告編を見ていただけなくて残念! ぜひお教えした配信サイト
「インディアンムービーオンライン」でご覧になって下さいね)
その都度「Help!」とつぶやくと、その音声を聞いた担当者さんが飛んできて下さるのですが、今回ハイブリッド授業だったことも災いしました。教室には来て下さった皆さん(コロナ禍でお出かけになりにくいのにありがとうございました)がいらっしゃるので、そこで配信用のモニターをチェックするわけにはいかず、別室にいて画像と音声をチェックせざるを得ない状況だったのです。普通は、始まってしまえば講師に任せておけばいいわけですが、へなちょこIT音痴の講師だったために、担当者さんにも大迷惑をかけてしまいました。でも、一番迷惑を被られたのが受講生の皆さんで、せめてものお詫びに、ご質問をいただければ詳しくお答えすることで許していただければ幸いです。
今回は最後に、インドの現在の映画状況もちょっとお話したのですが、配信の権利問題で予告編動画はもちろん、ポスターも付けられなくて残念でした。これは、本国の製作会社にOKをもらわないとダメなんでしょうね。今回の講座の準備で、YouTube動画をパワポに貼り付けたり、YouTube動画をMP4に変換する技を習得したり、いろいろと勉強になりました。初めての経験での失敗に学んで、今後はもっとスキルアップするよう努力致します。最後に、現在インドでヒット中のアクシャイ・クマール主演作『Bell Bottom(ベルボトム='80年代)』(8月19日公開)と、ヒットのきざしを見せているカンガナー・ラナウト(ラーナーウト)主演の『Thalaivi(女性リーダー)』(9月10日)の予告編を付けておきます。「タライヴィー」はタミル・ナードゥ州の州首相として君臨した元女優ジャヤラリタの伝記映画のようで、彼女の愛人であり、彼女より先に州首相となってタミルの顔となったMGRことM.G.ラーマチャンドランに扮したアラヴィンド・スワーミが本当にそっくりさんで驚いてしまいます。少しずつではありますが、インドの映画興行も元に戻りつつあります。
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