＜インディアン・ムービー・ウィーク2021 パート２＞にやっと参戦！

９月10日（金）から始まった＜インディアン・ムービー・ウィーク（IMW）2021 パート２＞に、やっと行くことができました。新作４本、＜パート１＞の上映作５本、そしてアンコール上映２本という11本のラインアップで、キネカ大森では10月７日（木）まで上映が続きますが、９月24日（金）からは他の劇場でも上映が始まります。詳しくは、こちらのIMW公式サイトでご覧下さい。チラシの画像をまずどうぞ。

今日見たのは＜パート１＞で見逃した『まばたかない瞳』でした。作品のデータと、短い感想を書いておきます。

『まばたかない瞳　バンガロール連続誘拐殺人』（原題：Imaikkaa Nodigal）
　　2018年/ タミル語/ 168分/ 映倫区分：PG-12（暴力シーンあり）

　　監督：R・アジャイ・ニャーナムットゥ
　　音楽：ヒップホップ・タミラー
　　出演：ナヤンターラ、アタルヴァー・ムラリ、アヌラーグ・カシャップ、ラーシー・カンナー、ヴィジャイ・セードゥパティ（特別出演）

上の現地版ポスターで並んでいるのが、左からアタルヴァー・ムラリ、ナヤンターラ、そしてヒンディー語映画の監督としても知られるアヌラーグ・カシャップです。アンジャリ（ナヤンターラ）はバンガロール（ベンガルール）在住のCBI（Central Bureau of Investigation/中央捜査局）捜査官。その凄腕のアンジャリを嘲笑うように、上流家庭の娘たちをターゲットにした連続誘拐事件が起こります。しかも、犯人は無残にも人質を殺し、身代金だけを奪っていくということが続くのです。犯人は「ルドラ」と名乗りますが、その名は５年前にアンジャリが解決した事件の犯人と同じ名前でした。５年前にも上流家庭の子息たちが誘拐され、身代金が奪われた結果殺される事件が起きたのですが、アンジャリが「ルドラ」と名乗る犯人はサイコパスの医師だと見抜き、射殺したのでした。実は今回の「ルドラ」は、その時アンジャリに恥をかかされた警部のマーティン（アヌラーグ・カシャップ）だったのですが、チェンナイにいるアンジャリの弟で医師のアルジュン（アタルヴァー・ムラリ）と付き合っていたクリティカ（ラーシー･カンナー）がルドラのターゲットになったことから、アルジュンも事件に巻き込まれていきます...。

サスペンス映画としては、効果的などんでん返しが入ったりして「おおっ！」と思わせられるところもあるものの、とにかく冗長すぎ！　もっとプロットを整理し、ソング＆ダンスシーンも全部ぶった切って、緊張感を高めてくれたら見応えのある作品になっていたかも、というところです。アヌラーグ・カシャップの怪演も、ちょっと空回りしてしまいました。ヴィジャイ・セードゥパティのファンとしては、せっかく出て来た彼があんましカッコよくないのもマイナス・ポイントで、彼はタイトルの「まばたかない瞳」を演じるわけですから、せめて間に合わせみたいな70年代風長髪姿はやめてほしかったです。しかしながらIMDbでは7.4と高得点なので、インドの観客にはウケたようですね。未見の方は、あと１回上映がありますので、ぜひご自分の目でご覧になってジャッジして下さいませ。最後に、インド版予告編を付けておきます。

Imaikkaa Nodigal Official Trailer | Atharvaa, Nayanthara, Anurag Kashyap | Hiphop Tamizha

それから、先ほどリンクを貼ったIMW公式サイトに、今回上映作品に入らなかった『囚人ディリ（原題：Kaithi）』(2019)に関して、気になるツイートが。これはひょっとして？？？続報を待ちましょう。ついでなので、『囚人ディリ』の予告編もどうぞ。

そうそう、IMWとは関係ないのですが、シネマートが毎年開催している「のむコレ（確か、”野村氏コレクション”の略）」で、今年はインド映画が１本お目見え。タイガー・シュロフ主演の『Baaghi 3』(2020)で、邦題は『シャウト･アウト』。タイガー・シュロフ演じる主人公が、兄（リテーシュ・デーシュムク）を助けにシリアに飛ぶお話で、兄弟愛がちょっとウェット気味ですが、タイガー君のアクションはたっぷり見られます。シュラッダー・カプールも彼女役で出ていますので、設定としては「Baaghi（反逆者）」シリーズの１に戻った、という感じですね。「のむコレ」では例年のように、ほかにもアジア映画がいーっぱい上映されますので、こちらのサイトをご参照の上、シネマート新宿またはシネマート心斎橋のサイトで、上映予定が発表されるまでお待ち下さい。「のむコレ」の上映は、10月22日（金）から開始です。最後の最後に、『シャウト･アウト』のインド版予告編を付けておきます。