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Channel: アジア映画巡礼
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10月はプラバース祭り? あちこちでお誕生日祝いの企画が開花予定!!

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10月23日(土)は、『バーフバリ』等の主演男優プラバースの、42回目のお誕生日です。王にもついに厄年が...とカッタッパあたりが心配しそうですが、その心配を吹き飛ばすかのように、プラバースのお誕生日を祝うべく、日本ではいろいろな企画が立てられています。

まず第一には、プラバース主演作の劇場上映。現在<インディアンムービーウィーク(IMW)2021 パート2>を上映中のキネカ大森では、このプログラムのすぐあと10月8日(金)から、『バーフバリ 伝説誕生<完全版>』(2015)と『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』(2017)の2本が一挙に上映されます。間もなく<完全版>のソフトも発売されるのですが、『バーフバリ』シリーズはやはり劇場の大画面で見てこその大迫力作品なので、まだご覧になっていない方は駆けつけて下さい。現在発売中の「国際版」ソフトではカットされている、下のようなソング&ダンスシーンもたっぷりと楽しむことが出来ます。

© ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

 

そして、インド映画大盤振る舞いで知られる映画専門チャンネルムービープラスでは、『バーフバリ 伝説誕生>』(2015)と『バーフバリ 王の凱旋』(2017)のほか、『サーホー』(2019)も放映されます。

さらに、11月に入ってからになりますが、2018年のテレビ番組「Koffee with Karan(コーヒー・ウィズ・カラン)」も放送されます。この番組は、ボリウッドのセレブでもある映画監督・映画製作者カラン・ジョーハル(下写真/Wikiより)がホストを務める人気番組で、放送される回は「チーム・バーフバリ」として、S.S.ラージャマウリ監督、プラバース、ラーナー・ダッグバーティの3人が登場します。カラン・ジョーハルは『家族の四季 愛すれど遠く離れて』(2001)や『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え! No.1!!』(2012)等の監督として日本でも知られていますが、プロデューサー、さらには映画配給会社社長としても敏腕ぶりを発揮しており、彼の会社ダルマ・プロダクションは今やボリウッドの最大手映画会社の1つとなっています。

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そして、『バーフバリ』のヒンディー語版の配給も手がけたのですが、このあたり、カラン・ジョーハルのビジネス感覚はすごい!のひと言です。それまで南インド映画のヒンディー語吹き替え版は、マニラトナム監督の『ボンベイ』(1995)などタミル語映画では成功例はあるのですが、テルグ語映画の吹き替え版はまったくの未知数。それの配給を決断するとは、監督なので映画の力を正確に見抜いたにせよ、一種の賭けだったと思います。そんなわけで、「チーム・バーフバリ」とカラン・ジョーハルは同志と言ってもよく、4人がトークする姿も和気藹々としていて、とても素敵です。特に、ラーナーとカランは以前から親しかったようで、「視聴者から南インド映画界の人たちをゲストに、という声が多くて、ラーナーに『バーフバリ』チームでどう、って聞いたら、無理だって言うんだよ。プラバースはバラエティ番組に出たことはないから無理だって言われたんだけど、今回が初めてなの?」という感じのカラン節で、ちょっとシャイなプラバース、控え目なラージャマウリ監督にもぐいぐい迫っていきます。約50分の見応え、聞き応えのあるショーですので、黒と灰色で決めた彼らのシックなファッションも含めてご注目下さい。

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ラーナー・ダッグバーティはこの時口ひげとあごひげが濃い短髪姿で登場しているのですが、ひょっとして、『Kaadan(森の人)』(2021)の撮影中だったのでしょうか。ほっそりして見えて、なかなかにダンディです。一方プラバースは、しゃべる声が『バーフバリ』そのままなので、思わず「王を称えよ!」と言いたくなってしまいます。番組の予告編を付けておきますので、こんな感じ、というのを見てみて下さいね。

Koffee With Karan: Team Baahubali

このほか、ムービープラスではいろんなキャンペーンもあったりと、この秋はプラバース一色。こちらのページの後半3分の1「キャンペーン」にもご注目下さい。プレゼントがいろいろあるようですよ。

 

それから、日程決定の時はプラバースのお誕生日が近い、などとは知らなかったのですが、10月16日(土)のNHK文化センター横浜での私の講座も、便乗イベントっぽくなってしまいまいそうです。

オンライン講座「インド映画を読み解く」 公式サイト
講師:アジア映画研究家、インド映画字幕翻訳者 松岡環

歌って踊るマサラムービーだけではない、宗教の融和や、カースト制度の瓦解、ジェンダーなど、社会問題を反映させた最新の新しいインド映画と、表象される文化について解説します。(見逃し配信もできます)

①10/16(土)13:00~14:30 「『バーフバリ』二部作とインドの神話的世界」

©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHT RESERVED.

上のシーンも実は、下のヴィシュヌ神の十化身の一つ「ヴァーマナ」(下の図はWikiより)と似ているんですね。これも加えるかどうかは、目下検討中です...。

では、緊急事態宣言も解除になったことだし、プラバースのお誕生日を祝いつつ、楽しい秋を過ごしましょう!

 


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