バンコクからシンガポールに移動しました。バンコクでは結局出したメールがいずれも届かず、20通近くのメールをここシンガポールから再送する羽目になりました。去年もこういう事故があったので、マンハッタン・ホテルはメール送付はNGと今度から覚悟することにします。1泊5,055円で豪華ビュッフェ朝食付きの上、部屋は広くてスタッフの態度も二重丸、さらに足回りも便利であるため、いろいろ検討してみても結局マンハッタンになってしまうのですよねー。
所変わってシンガポールでは、1泊13,000円のホテルを奮発しました。ノヴィーナ地区にあるデイズ・ホテルという所です。新しくできたホテルで、まだ内装が臭うぐらいの新しさ。”ブティック・ホテル”というカテゴリーに入れられるホテルとでも言えばいいのでしょうか、モダンなインテリアに、エレベーターはいちいち部屋のキーで認証させないと動かないなど、ウリがあれこれあるホテルです。部屋はシンガポールにしてはまあまあ広く、バスタブはないもののすべて機能的に作ってあります。
欠点は、1.洗面台がモダンすぎて水をためられず、洗濯がしにくい(上の写真。毎日洗濯するおばさんとしては、毎日文句を言う羽目に)、2.部屋で化粧台になる部分、つまり壁に鏡が付いている部分がない(入口付近に大きな姿見はある)、そして、最後にして最大の、3.駅から遠くて不便、という3点です。オーチャード駅から2つ目ノヴィーナの駅が最寄り駅なのですが、ここへ行くには丘を越えて15分ほど歩かないといけないのです。そのため、隣のラマダ・ホテルと共用のシャトルバスが30分ごとにノヴィーナ駅まで出ているのですが、駅に行く時は予約しないといけないし、帰りは人数が多くなると摘み残されるし、ノヴィーナ駅の乗り場はわかりにくいし、とトラブル続発。やっぱり駅からすぐ歩いて帰れるホテルがいいですねー。
さて、今シンガポールでは、インド映画は『チェンナイ・エクスプレス』のほか、『走れ、ミルカー・シン(Bhaag Milkha Bhaag)』『かつてムンバイで、再び(Once Upon A Time in Mumbai Dobaara!)』、そしてタミル語映画『ボス(Thalaivaa)』をやっています。『チェンナイ・エクスプレス』は中心部のシネコンでの上映は少ないものの、都合7館ほどでやっており、こちらでも人気のよう。ヴィジャイ主演の『ボス』はキャセイ系の周縁部シネコン3館でやっています。『走れ、ミルカー・シン』と『ワン・ムン再び』(この短縮形は「ワン・チャイ」を思い出して下さいね)は、インド映画の牙城ボンベイ・トーキーズでの上映です。この2本、今日はシャトルバスのトラブルなどでうまく時間が合わず、明日見ることにしました。
で、本日見たのは中国映画『小時代:青木時代』。舞台は経済発展まっただ中の上海で、高校の同級生だった4人の女性が、社会に出てそれぞれの夢を叶えるべく奮闘する、という物語です。中心になるのは、ちょいいいかげんなところもあるフツーの女の子林蕭(楊冪/ヤン・ミー)。有名なファッション雑誌「ME」の編集部に入るべく試験を受けに行き、社長の宮洛(鳳小岳/リディアン・ヴォーン)の個人秘書として採用されます。彼女の友人で南湘(郭碧婷)はファッション・デザイナーをめざしており、また大金持ちの顧里(郭采潔/アンバー・クォ)は彼女たちに君臨する女王様でいながら、何かと彼女たちを助けています。もう一人、コメディキャラの唐宛(謝依霖)がいて、彼女たちは一緒に暮らしながら大学で学んだりしているのですが、もちろん恋のお相手も豊富。大金持ちのボンボンで恐い母親がいる顧源(柯震東)、林蕭ひとすじの簡溪(李?銘)に若手作家の崇光(陳學冬)ら、美男が次々と登場してマンガのような物語が展開していきます...。
最初は、ドラマの映画化みたい〜、と半分寝ながら見ていたのですが、なかなかに4人それぞれのキャラが面白く描いてあり、つい引き込まれました。特に、最後のクライマックス、ファッションショーシーンには顧里のチャーミングなシーンが用意されており、うならされました。また、『恋の紫煙2』では小悪魔的スッチーに扮してフェロモン出しまくりのヤン・ミーでしたが、ここではちょっとドジな女の子という美人ながら笑えるキャラで、結構いい線行ってました。監督は郭敬明という人で、まだ30歳ですがたくさん著作のある作家のようです。脚本も彼なのでセリフがしゃれているらしく、観客の若い女の子たちは随所で笑い転げていました。この手のふわふわした中国映画はこれまで私的にはハズレばかりだったのですが、『小時代』はちょっとオススメです。予告編はこちら、さらに詳しく知りたい方は中国版ウィキをどうぞ。
では、明日はインド映画の日ということで、またご報告します〜。