いよいよ師走。私も昨日、大甕(おおみか)へ走って行って来ました。って、実際に走ってくれたのはひたち号というJR特急ですが。品川から1時間半、近いです。大甕にある茨城キリスト教大学でゲスト講義をさせていただいたのですが、学生さんがたくさん聞きにきて下さって、嬉しかったです。「アジア映画は何を語るか」というタイトルで、アジア映画を概観し、韓国映画の話をちょろっとして、それからアジアでもっとも特徴的なスタイルと産業形態を持つインド映画のお話をメインでしてきました。あとで学生さんたちのコメントを見せてもらうと、1人の学生さんを除いて皆さん「インド映画初体験」組だったようで、”驚いた”が連発されていました。ここで、すぐ実際に映画を見てもらえる環境があるといいんですが、都心以外は難しいですね...。オンデマンドで何本か見られることはお伝えしたのですが、インド映画のDVDを大学図書館の映像ライブラリーにぜひ、と主任の先生にお願いしてきました。
さて、こちらの自主講座「インド映画連続講座第Ⅰ期」も<第2回>の予定が立ちました。来年2月に開催で、2人目のターゲットになるスターはシャー・ルク・カーン。ついこの間公開された『Dear Zindagi(拝啓、人生)』は、共演者アーリアー・バットの魅力もあって、早々に興収10億ルピー(15億円)超え。来年は1月26日に『Raees(大物)』の公開も控えています。
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スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅰ期
「スターで辿るボリウッド映画史」
<第2回>シャー・ルク・カーン
スペース・アーナンディでは、毎年1つのテーマで行う「インド映画連続講座」を開催中ですが、第Ⅰ期「スターで辿るボリウッド映画史」では4人のスターの足跡を辿りながら、その時々のボリウッド映画界を振り返っています。<第1回>のアーミル・カーンに続いて、<第2回>は日本にもファンの多いシャー・ルク・カーンです。サルマーン・カーンも入れた”3人のカーン”は時代が重なりますが、それぞれに歩んだ道や体現するキャラは異なっており、辿るとボリウッド発展史のいろんな面が見えてきます。シャー・ルク・カーンはお申し込みが多そうなので、2回に分けて開催することにしました。
なお「スターで辿るボリウッド映画史」では、講座と抱き合わせで「映画で学ぶヒンディー語塾」も開講します。1年間聴いていただければ映画の2割がわかる!を目標に、30分の濃密な学習体験をどうぞ。
日時:2017年2月4日(土)、または2月18日(土)両方とも 15:00~17:30
※内容は基本的に同じなので、どちらかの日を指定してお申し込み下さい。
場所:スペース・アーナンディ
(東急田園都市線高津駅<渋谷から各停で18分>下車1分)
定員:20名
講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
講師:松岡 環(まつおか たまき)
ずっと以前、2001年9月には来日したこともあるシャー・ルク・カーン(上は、その来日時の写真です)。『ラジュー出世する』から始まって、日本での上映作品が一番多いスターでもありますが、最近の本国でのヒット作は内容に恵まれず、他の2人に少々水を空けられた感が。カメオ出演も含めると100本近い出演作を辿りながら、テレビ時代も含めた約30年の足跡を振り返ります。
ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。
皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。(松岡 環)
[講師紹介]
1949年兵庫県生まれ。麗澤大学、国士舘大学非常勤講師。大阪外大(現大阪大)でヒンディー語を学び、1976年からインド映画の紹介と研究を開始。1980年代にインド映画祭を何度か開催したほか、様々なインド映画の上映に協力している。『ムトゥ踊るマハラジャ』『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』『きっと、うまくいく』『pk』など、インド映画の字幕も多数担当。著書に、「アジア・映画の都/香港~インド・ムービーロード」(めこん/1997)、「インド映画完全ガイド」(世界文化社/2015/監修)など。
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なお、以前にもお知らせしたように、12月17日(土)は「<第1回>アーミル・カーン」の再開催の講座を、1月7日(土)は同じ<第1回>の再々開催の講座を行います。1月7日の講座はまだ少しお席があるようですので、よろしければこちらのスペース・アーナンディHPからお申し込み下さい。