早耳&早ツイッターの方はすでにご存じかと思いますが、インド映画『クイーン』が10月21日(土)より、横浜のシネマ・ジャック&ベティで公開されます。シネマ・ジャック&ベティにはcinetamaもひとかたならぬお世話になっており、副支配人にお願いして画像等をご提供いただいて、『クイーン』公開宣伝に一役買わせていただくことにしました。まずは、作品データをどうぞ。
『クイーン』
2014 年/インド/ヒンディー語・英語/146 分/原題:Queen
監督:ヴィカース・バフル
出演:カングナー・ラーナーウト、ラージクマール・ラーオ、リサ・ヘイドン
(人名のカタカナ表記はcinetamaによるものです)
配給:ココロヲ・動かす・映画社〇
※10月21日(土)より、横浜シネマ・ジャック&ベティにて公開。
© Viacom 18 Media Pvt Ltd & Phantom Films Pvt Ltd
実は、上のデータに「人名のカタカナ表記はcinetamaによるものです」と書いたように、配給会社による様々な公開準備が遅れに遅れていまして、公式サイトの開設や日本版予告編アップもまだできていません。普通、公開前にはマスコミ試写を2~3ヶ月にわたってやるのですが、それももちろんナシ。何もかも異例ずくめの公開なのですが、そんな扱いが気の毒なほど、『クイーン』は面白くて光る作品なのです。シネマ・ジャック&ベティのキャッチによると、「従来のインド映画のイメージを覆すスタイリッシュガールズムービー。貴重な上映をどうぞお見逃しなく!」とのことで、本当にインド映画に新風を吹き込んだフレッシュな作品です。ストーリーをざっとご紹介すると--。
主人公は、デリーに住む女の子ラーニー。”ラーニー”という単語はヒンディー語では女王、妃を表しますので、まさに”クイーン”なのですが、非常に保守的な家に育ち、デートするのにも弟をお供に連れていく、という超コンサバ女子です。でも、ヴィジャイ(ラージクマール・ラーオ)に見初められ、彼との結婚も本決まりになって、あとは数日後の結婚式を待つばかりの今は、ラーニーもその家族も浮き立っています。そんな時、ヴィジャイがラーニーを呼び出し、何かと思って行ってみれば、告げられたのは何と「君とは結婚しないことにした」という一方的な婚約解消宣言! 打ちのめされたラーニーでしたが、心配する両親に「新婚旅行のチケットで、予定通りパリとアムステルダムに行ってくる」と告げ、ヨーロッパに傷心旅行に飛び立ちました。でも、パリでは目にするものがことごとく驚きの対象で、目を丸くしているラーニーにホテルのインド系メイド、ヴィジャヤラクシュミー(リサ・ヘイドン)は、様々なことを教えてくれます。次のアムスでは、ホテルの部屋を3人の若者とシェアせざるを得ない状況になったものの、フランス人のティム、ロシア人のアレキサンダー、そして日本人のタカ(ジェフリー・ホー)というこの陽気な3人組のおかげで、滞在は一層楽しいものになりました。そんな時、ラーニーがヨーロッパでハジけているのを知ったヴィジャイは、突然彼女のことが惜しくなったのか、連絡を取ってきます....。
Queen | Official Trailer | Kangana Ranaut | Full HD | 7th Mar, 2014
インド版予告編があまりいい出来ではなくて残念なのですが、上に付けておきました。インド映画ファンだけでなく、すべての映画ファンに見てもらいたい、すっとんきょうなラーニーの冒険。でも、見終わったあとは胸がポッと暖かくなり、人間が自立するとはどういうことかをしみじみと考えさせてくれます。こんな素敵な映画が、映画好きの集まる開放的な映画館、横浜シネマ・ジャック&ベティでお披露目されるのも何だかふさわしいと思えてきてしまうのですが、先に書いたような事情から、配給会社の宣伝力はまず皆無と考えなくてはいけない厳しい状況です。インド映画ファンの皆様、ぜひこの映画の宣伝にご協力下さい。チラシは10月1日に出来てくるそうなので、私も100枚ぐらいいただいて、あちこちで配ろうと思っています。こちらからシネマ・ジャック&ベティに連絡ができますので、どこでチラシがゲットできるのか聞いてみて下さいね。
なお、字幕は藤井美佳さんの素晴らしい字幕が付いているはず(私も、まだ見ていないのです...)です。それもぜひ、お楽しみに! とりあえずの第一報でした。