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「アジア映画で<世界>を見る」

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ご紹介するのが大変遅くなってしまったのですが、昨年末、「アジア映画で<世界>を見る」という本が出版されました。2012年に「アジア映画の森〜新世紀の映画地図」を出版してくれた作品社からで、この本の編集者の一人夏目深雪さんが企画し、夏目さんと共に石坂健治さん、野崎歓さんというお三方が編者になっています。

アジア映画で〈世界〉を見る――越境する映画、グローバルな文化 石坂 健治,市山 尚三,空族,ショーレ・ゴルパリアン,諏訪 敦彦,中沢 けい,夏目 深雪,野崎 歓,野中 恵子,萩野 亮,福間 健二,松岡 環,森山 直人,四方田 犬彦,渡邉 大輔,宇田川 幸洋,金子 遊 作品社

内容は多岐にわたっていて、とても一言では紹介できないため、作品社のHPをご覧いただければと思います。対談形式のものは読みやすいのですが、前作以上に歯ごたえのある映画理論も多く、アジア映画上級者の方にはうってつけの1冊です。

そして今回も、出版に合わせてイベントが企画されています。チラシが届いたので、そのまま載せてしまいます。詳しくは、主催するアテネ・フランセ文化センターのこちらのサイトをご覧下さい。(「各回」と「プログラム」との関係がいまいちわかりにくい....)

 

では、2014年もアジア映画をどうぞよろしく!

 


『エージェント・ヴィノッド』の大物脇役たち

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そろそろお正月気分も抜けた頃かと思いますが、2月に控えるインド映画団子状態公開に向けて、当ブログもエンジンを始動したいと思います、ブルル、ブルルル〜(『きっと、うまくいく』のラージューの口マネで)。

まずは、前から書きたいと思っていた、『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』の脇役紹介のあれこれを。すんごい大物も出ておいでになるのですが、一応登場順にご紹介して行きます。配給会社アクセスエーさんがたくさんヴィジュアルをご提供下さったので、バンバン使わせていただきましょう。(大物1人だけはスチールがなかったため、昔の写真で間に合わせています。)

シャフバーズ・カーン Shahbaz Khan (1966-)

冒頭、アフガニスタンのシーンで、エージェント・ヴィノッドを取り調べるパキスタンの諜報組織ISIの大佐として登場します。そして、後半のパキスタンのシーンでも再度登場。

濃い顔の人だな〜、と調べてみたら、何と、著名なインド古典音楽の声楽家アミール・カーンの末子でした。余談ですが、”ウスタード(師匠)”という名を冠して呼ばれるアミール・カーンは、最初ウスタード・ヴィラーヤト・カーンの姉妹と結婚したあと、さらに2人の妻を娶っており、シャフバーズ・カーン(本名ハイダル・アミール・カーン)は3番目の妻の子供らしいです。8歳の時父を亡くしており、その後苦労したのではないかと....。地方都市インドールからムンバイに出てきて、映画デビューしたのが1991年でした。本作では結構アクの強い役柄をうまくこなしているので、今後悪役スターとして活躍が増えていくかも知れません。

 

ラヴィ・キシャン Ravi Kishan (1971.7.17-)

冒頭のアフガニスタンのシーンで、ヴィノッドの相棒ラジャンとして登場します。髭があるため、いつもよりも精悍な印象が強くてステキですね。1992年にデビューしたあと、1996年にシャー・ルク・カーンやスリデヴィと共演した『軍隊(Army)』で認められたものの、その後もなかなかブレイクしなかった彼は、2000年代に入るとボージプリー語映画のスターとして大ブレイク。洗練される一方のボリウッド映画にあきたらない地方の観客の心を掴んだボージプリー語映画は、2000年代半ばに製作本数を急激に伸ばし、ラヴィ・キシャンもビッグ・ネームとなっていきます。

その後、芸術映画畑のシャーム・ベネガル監督作品『ようこそサッジャンプルへ』 (2008)や、マニラトナム監督の『ラーヴァン』 (2010)に出演するなど、重用される機会も増えてきました。現在はボリウッド映画とボージプリー語映画の両映画界で活躍しています。

 

マリヤム・ザカリーヤー  Maryam Zakaria (1984.9.27-)

この人も冒頭の、アフガニスタンのシーンで登場します。ヴィノッドとラジャンが逃げようとした時に登場、一緒に逃亡する美女ファラを演じており、このシーンだけのサービス登場かと思ったら、彼女もまた後半のパキスタンのシーンに再登場。カリーナ・カプール演じるルビーと共に、カッワーリー・ソングを歌い踊る(下写真。左がマリヤム)という印象的なキャラクターとなっています。この踊りがまた上手で、カリーナよりもむしろマリヤムに目が吸い寄せられてしまいます。

それもそのはず、マリヤムは女優、モデルとして活躍する傍ら、振り付け師としても一流なんですね。何と、スエーデン人とイラン人の混血だそうで、テヘランで生まれ、スエーデンで育った彼女は、ダンスを学んでスエーデンでボリウッド・ダンスの学校を開いていたのだとか。数年前ムンバイにやってきて、2009年には『下宿人(Paying Guest)』にゲスト出演。以後、ボリウッド映画とタミル語&テルグ語映画にゲスト出演を重ね、昨年は大ヒット作『大いなる陶酔(Grand Masti)』にアーフターブ・シヴダサーニーの恋人役で出演しました。コークのCFなどですでに顔を知られているので、今後本格的女優の道を歩むかも知れません。

 

プレーム・チョープラー Prem Chopra (1935.9.23-)

すでに芸歴50年以上、320本の映画に出演しているという大・大ベテラン俳優。この人の顔を知らなければ、それはもぐりのインド映画ファン、と言ってもいいぐらいの存在です。上写真の左端の人物ですが、モロッコに住むマフィアのボスという役どころです。そう、320本の出演作中、ほとんどが悪役での出演なんですね。特にラージ・カプール監督/リシ・カプール主演の超ヒット作『ボビー』 (1973)の中で、「俺の名前はプレームだ、プレーム・チョープラー」と凄むシーンは忘れられません。インドのファンも同じ思いらしく、YouTubeにもそのシーンがアップされています。

『エージェント・ヴィノッド』でも、このマフィアのボスが実はすごく重要な存在だったことがあとでわかります。皆さん、このボスの飼っていたラクダに注目ですよ〜。

 

ドリティマン・チャテルジー Dhritiman Chatterji (1945.5.30-)

経済界の大物、ジャグディーシュ・メトラ役で登場。「チャテルジー」という名前からもわかるように、ベンガル出身の人です。1970年代にニュー・シネマのムーブメントが起こった時、ベンガル語ニュー・シネマの名作に次々と出演、サタジット・レイ、ムリナール・セーン、アパルナ・セーンら有名監督に高く評価されました。現在は、ベンガル語映画界とボリウッド映画界の両方で活躍しています。『カハーニー/物語』 (2012)の情報局長役は記憶に新しいところですが、あれともダブるところのある今回の役柄です。

 

 

Photo by R. T. Chawla

グルシャン・グローヴァル Gulshan Grover (1955.9.21-)

パキスタンのシーンで登場する、マフィアのドン役。こちらも超大物俳優、さすがの貫禄です。この人も400本以上の作品に出演しており、その多くが悪役という、”ワル”の印象が強い人です。でも最近は、『僕はカラム(I Am Kalam)』 (2010)の食堂の主人のように、いい人役を演じる機会も増えています。また、演劇学校の校長としても知られ、多くの後輩を育てました。

グルシャン・グローヴァルは日本では「ガルシャン・グローヴァー」で検索すると出てくるように、『エアースコーピオン』(2001)などアメリカのテレビドラマやハリウッド映画にも結構出演しています。インドの映画人はそれほどハリウッド進出を重視していないため、これまでアメリカで活躍したのは『スタートレック』で知られる女優パーシス・カンバッタぐらいなのですが、彼女と並んで成功しているのがグルシャン・グローヴァルと言えます。

これに先日ご紹介したアディル・フセインを加え、贅沢三昧に脇役を使った『エージェント・ヴィノッド』。さすが、サイフ・アリ・カーンとカリーナ・カプールの愛のモニュメント的作品ですね。ぜひスクリーンで、個性溢れる脇役の競演もお楽しみ下さい。『エージェント・ヴィノッド』は2月8日(土)より、シネマート六本木で特別限定公開予定です。劇場のサイトはこちらです。

 

ブログ丸3年御礼&『BUDDHA 2』

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お陰様で、2011年1月13日から始めた拙ブログが、丸3年を迎えました。これまでにアップした記事は619本、ご訪問下さった方の数はのべ376,530人、PVは1,146,467となります。いつも拙ブログをマメにチェックして下さっている皆様、ありがとうございます。

最近はインド映画に関する記事が多いのですが、cinetamaとしてはもっといろんなアジア映画に関して書ける力を付けたいところです。この1年もまだ大学の方の仕事が続く見込みなので、なかなか時間がないのですが、いろんな話題をご紹介できるよう努力していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

えー、これだけでは愛想なし(「アイソなし」と関西弁で読んで下さいね〜)なので、前から取り上げたかった東映のアニメ映画『BHDDHA 2 手塚治虫のブッダ―終わりなき旅―』のご紹介をちょっと。下は、プレスの表紙です(チラシもほぼ同じデザインとなっています)。

2011年に公開された『手塚治虫のブッダ〜赤い砂漠よ!美しく〜』に続く第2部です。当初から3部作が予定されており、第1部はシッダールタ王子が出家するまでが描かれていました。第2部は脚本が難しかったのでは、と思いますが、シッダールタ(声:吉岡秀隆)のほかに盗賊タッタ(声:松山ケンイチ)、コーサラ国のルリ王子(声:真木よう子)、少年アッサジ(声:沢城みゆき)、修行僧デーパ(声:藤原啓治)らが登場し、いろんなエピソードが盛り込まれて、シッダールタが「ブッダ(覚醒した者、目覚めた者)」となるまでが描かれていきます。

監督は第1部の森下孝三から代わって、TVアニメ「キン肉マン?世」のシリーズディレクターなどを担当した小林敏明に、そして主題歌「Pray」を浜崎あゆみが歌っています。予告編はこちら、英語字幕付きで第1部もよくわかるPVはこちら。下は東映さんからいただいたお年賀状ですが、アトムのブッダにリボンの騎士のブッダ(色っぽいですね〜)と、プレスにも使ってあった「シッダールタ、みんなでなれば恐くない(笑)」の図が使ってあります。ここに出てくる手塚キャラたちは残念ながら映画には登場しませんが、手塚先生が生きておられたら、「ヒョウタンツギまでブッダかいな! そら、鼻はブッタやけどなぁ」と大笑いなさりそうですね。

あと、「インド映画通信」さんのサイトで教えていただいたのですが、本日夜TOKYO MXテレビでこんな特別番組があるそうです。詳しくは、映画公式サイトのこちらをどうぞ。

1月13日(月・祝)

 18:30〜20:30 『手塚治虫のブッダ〜赤い砂漠よ!美しく〜』放映(地上派初登場!)

 20:30〜21:00 「BUDDHA2 公開直前スペシャル」

『手塚治虫のブッダ〜赤い砂漠よ!美しく〜』はDVD、BDも発売されています。 

手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく【blu-ray】 クリエーター情報なし TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

まるで、「アジア映画巡礼」の3周年を祝って下さってるみたいですね〜(笑)。では、4年目もまた、どうぞよろしく。

 

 

『デリーに行こう!』にチャロー!

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年末に公開情報をアップしたインド映画『デリーに行こう!』、ヴィジュアルをたくさんご提供いただきましたので、ちょっと詳しくご紹介します。まずは、映画の基本データからどうぞ。

『デリーに行こう!』 公式FB 
(2011年/インド/ヒンディー語/120分/原題:Chalo Dilli)

 監督:シャシャーント・シャー
 主演:ラーラ・ダッタ、ヴィナイ・パタック

配給:Thati Media Corporation
2月15日(土)より、オーディトリウム渋谷ほか全国順次公開

ストーリーは以前にもご紹介したように、ムンバイで投資会社を経営するバリバリのキャリアウーマン、ミヒカ(ラーラ・ダッタ)が仕事でデリーに行こうと飛行機に乗ったところ、どういうわけかジャイプルで降ろされ、その後いろいろ苦労してやっとデリーに辿り着く、というお話です。その過程で、デリーの布地屋マヌ(ヴィナイ・パタック)と出会い、彼と道連れになって、助けられたり、振り回されたり(こっちの割合多し)。あまり品のよくないマヌの口癖、「コゥン・シー・バリー・バート・ホー・ガイー(たいしたことじゃないよ、それがどうしたってんだい)」を何百回と聞かされ、それに終始イラついていたミヒカですが、旅を終わってみると...という、笑わせながらラストはしんみり型の、上手な筋運びになっています。

ミヒカとマヌはまず、ムンバイ空港へ行く途中で最悪の出会いをし、飛行機に乗り合わせます。

マヌのうるさいおしゃべりに辟易したミヒカは、ヘッドフォンで音楽を聴いてやり過ごそうとしますが、そのせいで機内アナウンスを聞き逃し、自分の乗った飛行機が行き先変更をしてジャイプルに着くことを知りませんでした....って、そんなのアリ? アリかも。冬の間はデリー空港は濃霧に襲われ、飛行機の発着陸ができなくなることがあります。そんな時は付近の空港に着陸するしかないので、まあ、ジャイプルに変更、もなきにしもあらずなんでしょうね。

ミヒカはタクシーを雇ってデリーに行こうとしますが、そこにマヌが強引に乗り込んできます。タクシーは途中で故障し、トラックで国道沿いの食堂まで送ってもらった二人は、その後ラクダの牽く車に乗り、さらにトラクターの牽く乗り合い車に乗って鉄道の駅へ。ところが、オーマイガッ!な出来事がそこでも待ちかまえていて、ミヒカとマヌは『DDLJ』ごっこをする羽目に。インド人、好きですね〜、『DDLJ』ごっこ。

♪ トゥジェー・デーカー・トー・イェー・ジャーナー・サナム〜(君を見たらわかったんだ)♪ と『シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦』 (1995)のメロディーが聞こえてきそうです。無事列車に乗れてこれで一路デリーへ、と思ったのも束の間、いやいや、そうすんなり行っては映画が終わってしまいます(笑)。とにかく、一難去ってまた一難、これでもか、これでもかの不運の落とし穴が待っているのです。

やれやれ、いつになったらデリーに着けるやら。途中の町では、こんな色っぽいお姉さんも登場します。はい、このアイテム・ソングのシーンですね。彼女はヤナ・グプタという、インド人と結婚(&離婚)したチェコ出身の女優です。「ライラー・オー・ライラー」の部分は、『犠牲(Qurbani)』 (1980)のこの歌が元歌となっています。

大サービスでもう1枚。

ところが、彼女の魅力にやられてしまった町の顔役二人の抗争が勃発、非常事態となって、町は封鎖状態に。そこへ、敢然とミヒカを助けにやってくる彼女の夫こそ――。最後は、下のようなウルッとするシーンが登場してハッピーエンド、かと思ったらまだオチがありまして...。最後の最後まで目が離せない作品です。

今回、残念ながらラーラ・ダッタのアイテム・ソングは登場せず。『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 (2011)では、こんなステキなダンスシーンを見せてくれた彼女です。でも、前述の町のホテルに泊まるシーンで、ちょっと色っぽい格好で登場します。全編あまりにも着た切りスズメだったので、サービスカットというところでしょうか。このブラウスの肩が破れたこともあって、脱いじゃうんですね。

芸達者なヴィナイ・パタックとラーラ・ダッタだからこそ、成立したコメディとも言えます。元ネタは、『デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断』 (2010)だそうですが、こちらの作品は男二人組のお話で、かなり趣きが違いますね。いや、この『デュー・デート』はむしろ、王宝強(ワン・バオチァン)と徐崢(シュー・ジエン)共演の大ヒット中国映画『人在orz途(Lost on Journey)』 (2010)にそっくりでは、と、新たな発見をした『デリーに行こう!』でした。試写では上映用素材が間に合わなくて、ということでサンプル盤が上映されたのですが、あと1ヶ月の間に無事完成することを願っています。

 

 

テルグ語映画連続上映会

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先日マラヤーラム語映画上映会のお知らせをアップしましたが、テルグ語映画も負けてはいません。何と、2週連続で上映会敢行です。Periploさんから、どどっとお知らせをいただきました。

『1-Nenokkadine』 (2014/テルグ語/意味:1- ひとりぼっち) 予告編

  

 監督:スクマール
 主演:マヘーシュ・バーブ、クリティ・サーナン、アヌ(アヌラーダー)・ハーサン

■日時:2014年1月18日(土)午後6:00〜
■会場:千葉県市川市イオンシネマ市川妙典 アクセス
■料金:大人2,600円(予約2,400円)
■主催者公式FB(英語)

詳しくは、Periploさんの紹介ページであるこちらで。ストーリーに見どころなどが満載です。予約方法もこちらの方がわかりやすいです。Periploさんによると、かつて日本で公開されたスハーシニ監督作『インディラ』 (1995)に主演したアヌ(アヌラーダー)・ハーサンも出ているのだとか。下の女優さんです。憶えておいて下さいね。あれから約20年、どんなお顔になっているんでしょう、インディラちゃん。

 

『Yevadu』 (2014/テルグ語/意味:誰だ?) 予告編

 監督:ヴァムシー・パイディパッリ
 主演:ラームチャラン・テージャ、シュルティ・ハーサン、エイミー・ジャクソン

■日時:2014年1月25日(土)午後(開始時刻は後日)
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ・彩の国Visual Plaza アクセス
■料金:大人2,000円
■主催者公式FB(英語)  

この作品も、詳細はPeriploさんのこちらの紹介ページをご覧下さい。昨年『鎖(Zanjeer)』でボリウッド映画デビューを果たし、プリヤンカー・チョープラーと共演もしたラームチャランの最新作です。でも、『鎖』は当たらなかったよね....。やはりデカン高原に置いておいた方が映えるようです、ラームチャラン。

先日ご紹介したマラヤーラム語映画 『Escape from Uganda』の上映会は1月18日(土)午後3時から、川口市のSKIPシティ・彩の国にて。同日午後6時からのテルグ語映画『1-Nenokkadine』 の上映が同じ場所だったらななあ、とお嘆きになる方は多いはず。テルグ&マラヤーリー大連合とか、いっそ毎月同じ日に連続でやるようプログラムを組むとか、できないものでしょうかねー。本国の地域主義の壁をぶち破れ!ですね。


 

『きっと、うまくいく』が日本アカデミー賞優秀外国作品賞に

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昨日、日本アカデミー賞の各賞が発表されましたが、何と、優秀外国作品賞の1本に、『きっと、うまくいく』が選ばれました。『キャプテン・フィリップス』『ジャンゴ 繋がれざる者』『ゼロ・グラビティ』『レ・ミゼラブル』と並んで選ばれたもので、この中から3月7日(金)の授賞式で、最優秀外国作品賞が選ばれることになっています。公式サイトはこちらです。

 ⓒVinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved

日本アカデミー賞授賞式はテレビ中継されるはずですので、ぜひ見てみて下さいね。あ、私は日本にいないかも(泣)。こういう時に限って、誰かインドからゲストが来たりするんですよね....。とにもかくにも、おめでとう! 我らが『きっと、うまくいく』!AAL IZZ WELL!

 

 

韓国映画『新しき世界』いよいよ登場

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長らくお待たせしました〜。イ・ジョンジェ様主演の韓国映画『新しき世界』が、いよいよ2月1日(土)から公開です。あとは「様」を省きますが、最後にイ・ジョンジェがおいしい所をさらっていくという、まさに彼のための映画と言っても過言ではありません。では、まずは基本データをどうぞ。

『新しき世界』 公式サイト

 ©2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & SANAI PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.

 2013年/韓国/韓国語・中国語/134分/カラー/原題:新世界
 監督・脚本:パク・フンジョン
 出演:イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミン、パク・ソンウン、ソン・ジヒョ 

  提供・配給:彩プロ
  2014年2月1日(土)より、丸の内TOEI、シネマート新宿ほか全国順次公開

 

 ©2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & SANAI PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.

ストーリーは、韓国最大の犯罪組織ゴールド・ムーンの幹部イ・ジャソン(イ・ジョンジェ)が裏切り者を制裁し、その遺体をコンクリート詰めしたドラム缶を海中に投棄する場面から始まります。冷酷な切れ者ジャソンですが、実は彼は警官で、上司のカン・ヒョンチョル課長(チェ・ミンシク)の命令で組織に潜入捜査中なのでした。6年に及ぶ潜入捜査の中で、ジャソンは組織のNo.2であるチョン・チョン(ファン・ジョンミン)からは厚い信頼を寄せられるようになっており、兄弟のような間柄でした。しかし、ジャソン自身は1日も早く潜入捜査を終えて組織から抜け出したいと望み、カン課長にそれを訴えるのですが、カン課長は「あと少しだ」と言うばかり。

そんな時、組織のNo.1であるソク・ドンチュル会長(イ・ギョンヨン)が謎の交通事故で死亡。後継者をどうするかで組織は揺れます。カン課長は後継者争いにジャソンを介入させ、その機に乗じて組織を壊滅させることを計画、これを「新世界プロジェクト」と名付けて実行に乗り出します。そのためジャソンはさらに過酷な状況に追い込まれ、カン課長とのつなぎ役である碁の女性教師シヌ(ソン・ジヒョ)との時間もいらだたしいものになっていきます。

一方、ジャソンを信頼するチョン・チョンは、組織のNo.3で亡き会長の右腕だったイ・ジュング(パク・ソンウン)との対立を深めていきますが、そこにもカン課長が介入。やがて組織の中に裏切り者がいると知ったチョン・チョンは、自身のルーツである中国から殺し屋を呼び寄せます。チョン・チョンは韓国在住の華僑であり、彼がジャソンを信頼するのは、ジャソンもまた華僑出身だからという点が大きな要素になっていました。こうして複雑な要素をはらみながら、後継者争いと「新世界プロジェクト」は意外な展開を見せていきます....。

 ©2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & SANAI PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.

よく練られた脚本、緊張感溢れる画面、重厚な演技と、こういう作品を見ると「韓国映画にはかなわないなあ」と思ってしまいます。特に、どんでん返しも含めて意外性がぎっしり詰まった脚本は、観客をどんどんお話の中に引き込んでいきます。演技がこれまた素晴らしく、特にファン・ジョンミンとパク・ソンウンは映画を見る楽しみを存分に味わわせてくれる名演です。この二人が、第22回釜日映画賞で主演男優賞(ファン・ジョンミン)、第50回大鐘賞で主演男優賞(ファン・ジョンミン)と助演男優賞(パク・ソンウン)、第49回百想芸術大賞で主演男優賞(ファン・ジョンミン)と助演男優賞(パク・ソンウン)、そして第34回青龍映画賞主演男優賞(ファン・ジョンミン)を受賞しているのも、大いに納得です。

イ・ジョンジェは確かにうまいのですが、狂言回し的な役割も背負わされてる役どころなので、少々控え目な演技に。しかし、最後のクライマックスで、一気に存在感がふくらむ見せ場が用意されています。ファン・ジョンミンのイッちゃってる演技をうまくいなして受けながら、二人の間にある複雑な感情をちょっとした表情の変化で見せていくイ・ジョンジェの演技はさすがです。

 ©2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & SANAI PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.

『新しき世界』で面白かったのは、韓国華僑という存在がはっきりと描かれたこと。これまでもいくつかの作品で取り上げられたり、ジャージャー麺(チャジャン麺)のルーツ説明で語られたりしてきましたが、今回プレスに掲載された「韓国華僑」の説明で、さらに詳しいことがわかりました。中国人は19世紀末から住んでいたものの、華僑社会が形成され始めたのはむしろ南北分断後で、1949〜1963年に存在した「外国人の入国出国と登録に関する法律」により、韓国華僑が管理と監視の対象となって不利益を被ったことが共同体意識を高めたのだとか。この解説を読んでから映画をご覧になると、背景がさらによくわかります。公式サイトには残念ながらアップされていないのですが、劇場用パンフには掲載されるのではと思いますので、チェックしてみて下さいね。

なお、中国語のサイトを見てみると、役名が漢字で出ていました。イ・ジャソン=李子晟(李政宰)、チョン・チョン=鄭清(黄正民)だそうで、ちょっと憶えにくい韓国名もこれで納得。その記事には「韓国版『インファナル・アフェア』」とあったのですが、まさにその通りの見応えある作品です。ラストでは、ジャソンとチョン・チョンが麗水(ヨス)で出会ったばかりの頃がフラッシュバックで登場します。こんな若い顔になってるんですよ〜。二人とも、いい役者ですね〜〜〜。

©2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & SANAI PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.

公開日である2月1日(土)は、旧正月(中国で言うと農暦新年、韓国で言うとソルラル)の初二こと2日目。ソルラルを祝うにはちょっと重い作品ですが、韓・中ともに皆さん映画館に足を向ける時なので、日本でもぜひこの『新しき世界』でソルラル気分を味わって下さい!

 

「サラーム海上のエキゾ夢紀行番外編」はインド映画のお話

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1月26日(日)に、「サラーム海上のエキゾ夢紀行番外編:これでインディアのアルカカットが目撃したヒンディー語映画の10年」というイベントが開かれます。「アルカカット」とは、「これでインディア」というHPを運営している高倉嘉男さん(下写真)のハンドルネーム。2013年2月まで12年間インドに滞在した高倉さんは、大学や大学院で勉強するかたわら、ニューデリーで公開されるインド映画を片っ端から見まくっては詳しい解説を日記にアップ。これに助けられた人は、私を始めたくさんいるはずです。

高倉さんの東京における公園デビュー、ぢゃない、講演デビューは、昨年秋のインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)だったのですが、ほんの10分ほどだけだったためアルカカット・ファンには不満が募っていました。それに対し今回は2時間たっぷりお話が聞けるようで、アルカカット・ファンの皆さんだけでなく、インド映画ファンの皆さんにとってまたとない機会になるはずです。

サラーム海上さんは、もうご紹介する必要はありませんね。上の写真は「ボリウッド4」の上映会場で、トークが行われた時に写したもの。ナン子ちゃんも見とれるほどクルターがお似合いのサラームさんは、ラジオやテレビ出演、クラブイベントなどをこなすエスニック音楽の専門家で、ご自分では「よろずエキゾ風物ライター/DJ 」と名乗っておられます。ナンでも、ぢゃない、何でもよくご存じですし、その明るいトークは聞く人を虜にしてしまいます。まだ「生サラーム」に接したことがない方は、この機会にぜひどうぞ。

サラームさんがインド映画にもメチャ詳しいことは皆さんご存じだと思いますが、昨年3月の「ボリウッド4」取材@ムンバイでも大活躍でした。下は、日活の宣伝プロデューサー大場翔太さん(右)と共に、『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 (2011)などの製作会社、エクセル・エンターテインメントのリテーシュ・シドワーニー社長にインタビューするサラームさん(左端)です。この時もインタビュアー兼通訳として八面六臂の活躍でしたし、その後リライアンスのスタジオでプリヤンカ・チョプラに会った時には、しっかりプレゼントまで渡したという筋金入りのボリウッド映画ファンのサラームさん。さて、どんなお話を高倉さんから引き出して下さるでしょうね〜。

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「サラーム海上のエキゾ夢紀行番外編:これでインディアのアルカカットが目撃したヒンディー語映画の10年」 サイト

 日時:1月26日(日)16:00開場/16:30開演
 会場:渋谷UPLINK FACTORY(1F)   地図
 ゲスト:アルカカット(高倉嘉男)
 出演:サラーム海上、村山和之(和光大学講師)
 料金:予約¥1,800/当日¥2,000(共に1ドリンク¥500別)

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ご紹介が最後になりましたが、村山和之さんは和光大学や中央大学の非常勤講師として、ヒンディー語などの授業を担当してらっしゃる方で、最近はパキスタン・アフガニスタン・イランの国境地帯の文化研究が研究テーマだとか。2007年から、スーフィー芸能に親しむ<聖者の宮廷>をサラーム海上さんと一緒に主催しておられます。もっと詳しく知りたい方は、こちらのご紹介サイトをどうぞ。「ナマステ・ボリウッド」を読んでいらっしゃる皆さんには、連載コラムでお馴染みのお名前ですね。

という大物3人が顔を合わせるこのイベント、ご紹介するのが間際になってしまったのですが、まだ予約はOKのようです。上記アップリンクのサイトからどうぞ。このサイトには、昨年アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映された『血の抗争』(2012)のポスター写真が。このお話も出るのでしょうか? インド映画ファンの皆さん、予約を急ぎましょう!
  

 


ボリウッド映画賞レース2014

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ボリウッド映画界は、現在賞レースの真っ最中。24日に「フィルムフェア」誌賞の結果が出たのですが、その10日前にあった「スクリーン」誌賞の結果と主要賞がかなり似通っていてびっくり。というわけで、両方の結果を並べてみることにしました。でも、ブログではうまく横並びにできないため、ながーいリストになってしまいました...。

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第20回「スクリーン」誌賞2014(2014年1月14日)  公式サイト
The 20th Life OK Screen Awards 2014

作品賞:『走れ、ミルカー・シン』
Best Film: Bhaag Milkha Bhaag
終身栄誉賞:アミターブ・バッチャン
Lifetime Achievement Award: Amitabh Bachchan
人気主演男優賞:シャー・ルク・カーン(『チェンナイ・エクスプレス』)
Best Actor (Popular): Shahrukh Khan for Chennai Express
人気主演女優賞:ディーピカー・パードゥコーン(『チェンナイ・エクスプレス』『銃弾の戯れ:ラームとリーラー』)
Best Actress (Popular): Deepika Padukone for Chennai Express and Goliyon Ki Rasleela Ram-Leela
主演男優賞(審査員賞):ファルハーン・アクタル(『走れ、ミルカー・シン』)
Best Actor (Jury Award): Farhan Akhtar for Bhaag Milkha Bhaag
主演女優賞(審査員賞):ディーピカー・パードゥコーン(『チェンナイ・エクスプレス』『銃弾の戯れ:ラームとリーラー』)
Best Actress (Jury Award): Deepika Padukone for Chennai Express and Goliyon Ki Rasleela Ram-Leela
助演男優賞:ソウラブ・シュクラー(『法学士ジョリー』)
Best Supporting Actor (Male): Saurabh Shukla for Jolly LLB
助演女優賞:スワラー・バースカル(『ラーンジュナー』)
Best Supporting Actor (Female): Swara Bhaskar for Raanjhanaa
監督賞:スジート・サルカール(『マドラス・カフェ』)
Best Director Award: Shoojit Sircar for Madras Cafe
新人監督賞:リテーシュ・バトラー(『ランチボックス』)
Most Promising Debut Director: Ritesh Batra for The Lunchbox
新人男優賞:スシャント・シン・ラージプート(『わが人生3つの失敗』)
Most Promising Newcomer (Male): Sushant Singh Rajput for Kai Po Che!
新人女優賞:アイーダ・エル・カーシフ(『テセウスの船』)
Most Promising Newcomer (Female): Aida Ei Kashef for Ship of Theseus
審査員特別賞:『テセウスの船』
Special Jury Award: Ship of Theseus
ヒーロー賞:ディーピカー・パードゥコーン
Life OK Screen Hero Award (Male/Female): Deepika Padukone
コメディアン賞:リチャー・チャッダー(『怠け者』)
Best Comic (Male/Female): Richa Chadda for Fukrey
悪役賞:リシ・カプール(『Dデー』)
Best Actor in a Negative Role (Male): Rishi Kapoor for D-Day
子役賞:ジャプテージ・シン(『走れ、ミルカー・シン』)
Best Child Artiste: Japtej Singh for Bhaag Milkha Bhaag
男性吹替歌手賞:アリジート・シン(「それは君」『愛するがゆえに』)
Best Playback Singer (Male): Arijit Singh for Aashiqui 2 (Tum Hi Ho)
女性吹替歌手賞:シュレーヤ・ゴーシャル(「聞いてるわよね」『愛するがゆえに』)
Best Playback Singer (Female): Shreya Ghoshal for Aashiqui 2 (Sunn Raha Hai Na Tu)
音楽賞:プリータム・チャクラボルティー(『この青春は狂おしい』)
Best Music: Pritam Chakraborty for Yeh Jawaani Hain Deewani
台詞賞:サミール・ゴウタム・シン(『殉死』)
Best Dialogues: Sameer Gautam Singh for Shahid
脚本賞:『殉死』
Best Screenplay: Shahid
原作賞:モーハン・シッカー(『学士』)
Best Story: Mohan Sikka for B.A. Pass
撮影賞:S.ラヴィ・ヴァルマン(『銃弾の戯れ:ラームとリーラー』)
Best Cinematography: S Ravi Varman for Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela
振付賞:レモ・デスーザ(「行儀の悪い心」『この青春は狂おしい』)
Best Choreographer: Remo D’Souza for Yeh Jawaani Hai Deewani (Badtameez Dil)
特殊効果賞:レッドチリー・エンターテインメント(『クリシュ3』)
Best VFX Award: Red Chillies Entertainment for Krrish 3
アンサンブル・キャスト賞:サンジャイ・トリパーティー(『クラブ60』)
Best Ensemble Cast: Sanjay Tripathi for Club 60
ラーム・ゴーエンカー賞:『マドラス・カフェ』
Ramnath Goenka Memorial Award: Madras Cafe
アクション賞:マノーハル・ヴァルマー(『マドラス・カフェ』)
Best Action: Manohar Verma for Madras Cafe
衣装賞:アンジュー・モーディー、マキシマ・バス(『銃弾の戯れ:ラームとリーラー』)
Best Costume: Anju Modi and Maxima Basu for Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela
美術賞:ワーシク・カーン(『銃弾の戯れ:ラームとリーラー』)
Best Production Design: Wasiq Khan for Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela
編集賞:ディーパー・バーティアー(『わが人生3つの失敗』)
Best Editing: Deepa Bhatia for Kai Po Che!
BGM賞:『走れ、ミルカー・シン』
Best Background Score: Bhaag Milkha Bhaag
宣伝賞:『チェンナイ・エクスプレス』
Best Film Marketing: Chennai Express
男優賞(マラーティー語映画):サチン・ケーデーカル(『今日は私のもの』)
Best Actor (Marathi): Sachin Khedekar for Aajacha Divas Majha
女優賞(マラーティー語):タヌージャー(『親の恩』)
Best Actress (Marathi): Tanuja for Pitruroon
監督賞(マラーティー語):ラヴィ・ヤーダウ(『子供と親』)
Best Director (Marathi): Ravi Jadav for Balak Palak
作品賞(マラーティー語):『子供と親』『俗世間』
Best Film (Marathi): Balak Palak and Duniyadaari.

 

第59回「フィルムフェア」誌賞(2014年1月24日) 公式サイト
The 59th Idea Filmfare Awards
   
作品賞:『走れ、ミルカー・シン』
Best Film Bhaag Milkha Bhaag
主演男優賞:ファルハーン・アクタル(『走れ、ミルカー・シン』)
Best Actor In A Leading Role - Male Farhan Akhtar - Bhaag Milkha Bhaag
主演女優賞:ディーピカー・パードゥコーン(『銃弾の戯れ:ラームとリーラー』)
Best Actor In A Leading Role - Female Deepika Padukone - Goliyon Ki Raasleela Ram-leela
監督賞:ラーケーシュ・オームプラカーシュ・メーヘラー(『走れ、ミルカー・シン』)
Best Director Rakeysh Omprakash Mehra - Bhaag Milkha Bhaag
作品賞(評論家選出):リテーシュ・バトラー監督作『ランチボックス』
Best Film (Critics) Ritesh Batra - The Lunchbox
最優秀男優賞(評論家選出):ラージクマール・ラーオ(『殉死』)
Best Actor (Critics) Raj Kumarrao - Shahid
最優秀女優賞(評論家選出):シルパー・シュクラー(『学士』)
Best Actress (Critics) Shilpa Shukla - BA Pass
新人男優賞:ダヌシュ(『ラーンジュナー』)
Best Debut (Male) Dhanush - Raanjhanaa
新人女優賞:ヴァーニー・カプール(『純国産ロマンス』)
Best Debut (Female) Vaani Kapoor - Shuddh Desi Romance
新人監督賞:リテーシュ・バトラー(『ランチボックス』)
Best Debut Director Ritesh Batra - The Lunchbox
原作賞:スバーシュ・カプール(『法学士ジョリー』)
Best Story Subhash Kapoor - Jolly LLB
音楽賞:アンキト・ティワーリー、ミトゥン、ジート・ガーングリー(『愛するがゆえに』)
Best Music Ankit Tiwari, Mithoon and Jeet Ganguly - Aashiqui 2
台詞賞:スバーシュ・カプール(『法学士ジョリー』)
Best Dialogue Subhash Kapoor - Jolly LLB
作詞賞:プラスーン・ジョーシー(「生きている」『走れ、ミルカー・シン』)
Best Lyrics Prasoon Joshi - Zinda (Bhaag Milkha Bhaag)
男性吹替歌手賞:アリジート・シン(「それは君」『愛するがゆえに』)
Best Playback Singer - Male Arijit Singh - Tum hi ho (Aashiqui 2)
女性吹替歌手賞:モーナリー・タークル(「訊きたい」『強盗』)
Best Playback Singer - Female Monali Thakur - Sawaar loon (Lootera)
悪役賞:リシ・カプール(『Dデー』)
Best Actor in a Negative Role (Male) Rishi Kapoor - D-Day
助演男優賞:ナワーズッディーン・シッディーキー(『ランチボックス』)
Best Actor in a Supporting Role (Male) Nawazuddin Siddiqui - The Lunchbox
助演女優賞:スプリヤー・パータク(『銃弾の戯れ:ラームとリーラー』)
Best Actor in a Supporting Role (Female) Supriya Pathak - Ram-leela
脚本賞:アビシェーク・カプール、チェータン・バガト、スプラティーク・セーン&プバリ・チョウドリー(『わが人生3つの失敗』)
Best Screenplay Abhishek Kapoor, Chetan Bhagat, Supratik Sen and Pubali Chaudhari - Kai Po Che!
振付賞:サミール、アルシュ・タンナー(『銃弾の戯れ:ラームとリーラー』)
Best Choreogrpahy Samir, Arsh Tanna - Ram-leela
録音賞:ビシュワディープ・チャテルジー、ニハール・ランジャン(『マドラス・カフェ』)
Best Sound Design Bishwadeep Chatterjee, Nihar Ranjan - Madras Cafe
撮影賞:カマルジート・ネーギー(『マドラス・カフェ』)
Best Cinematography Kamaljit Negi - Madras Cafe
美術賞:アクロポリス(『走れ、ミルカー・シン』)
Best Production Design Acropolis - Bhaag Milkha Bhaag
衣装賞:ドリー・アフルーワーリアー(『走れ、ミルカー・シン』)
Best Costume Dolly Ahluwalia - Bhaag Milkha Bhaag
編集賞:アーリフ・シェイク(『Dデー』)
Best Editing Aarif Sheikh - D-Day
アクション賞:トーマス・ストルーサーズ、グル・バッチャン(『Dデー』)
Best Action Thomas Struthers, Guru Bachchan - D Day
BGM賞:ヒテーシュ・ソーニク(『わが人生3つの失敗』)
Best Background Score Hitesh Sonik - Kai Po Che
特殊効果賞:『ドゥーム3』
Best Visual Effects Tata Elxsi - Dhoom 3
R.D.バルマン賞:シッダールト・マハーデーヴァン
RD Burman Award Siddharth Mahadevan
終身栄誉賞:タヌージャー
Lifetime Achievement Award Tanuja
ソニー人気作品賞:『チェンナイ・エクスプレス』
Sony Trendsetter Award of the Year Chennai Express

 ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

東京国際映画祭で上映された『テセウスの船』が受賞したり、『スタンリーのお弁当箱』の編集担当でもあるパルソー君ママのディーパー・バーティアーさんが『わが人生3つの失敗』で受賞していたりして嬉しかったのですが、私としてはちょっと意外な結果もあって、そのモヤモヤ感でついリストを日本語にしてしましました。見ていない作品も多く、これからDVDを手に入れて見なくっちゃ、です。ここに名前の上がった作品の中には、日本での公開が決まっている作品もありますので、どうぞお楽しみに〜。(うう、いつになったら言えるんだ...)

余談ながら、本日はインドの共和国記念日で、首都デリーの官庁街では大規模なパレードが行われる予定です。1950年1月26日からインド共和国憲法が施行されたので、その日を記念してあるのですね。おめでとう、インドの皆さん! でも、インドは、日曜日と休日が重なっても、次の月曜日が振り替え休日にはならないのね....。

 

インド映画『The Lunchbox』も公開されます

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前回の記事に「うう、いつになったら言えるんだ...」と書いたら、神様が早速願いを聞き届けて下さいました。日本公開が早くからわかっていながら、なかなか言えなかった作品は『The Lunchbox』でした。昨年5月のカンヌ国際映画祭で最も好評だったインド映画で、某配給会社さんが早速お買いになった、という話はすぐさま聞こえてきたものの、全然おつき合いのない会社だったため、正式にその会社が発表なさるまではお伝えできなかったのでした。すみません。

で、なぜ言えるようになったかというと、お正月の新聞に載った共同通信の配信記事の中で、「日本で見られるインド映画ヒット作」としてリストアップされていたからです。それがわかったのが一昨日。というわけで、以下の新聞をご購読の方には、すでにご存じのニュースとなってしまいましたが、共同通信の配信記事は以下の7紙でお正月特集として取り上げられ、カラー版もあってなかなかに豪華な記事となっています。以下、掲載紙、掲載日、記事のタイトルです。

★北日本新聞 1月1日 「インド映画ブーム再び/歌って踊ってこれぞ娯楽」
★埼玉新聞 1月1日 「☆ナマステ☆インド映画は世界一/ダンス! 歌♪ 娯楽要素てんこ盛り」
★千葉日報 1月1日 「☆ナマステ☆インド映画は世界一/歌とダンス、これぞ娯楽/日本では第2次ブーム」
★信濃毎日新聞 1月1日 「銀幕からナマステ/インド映画 日本で第2次ブーム/歌とダンス これぞ娯楽」
★高知新聞 1月3日 「インド映画-ボリウッド-は世界一/歌と踊りが娯楽の王様」
★中部経済新聞 1月4日 「☆ナマステ☆インド映画は世界一/歌とダンス これぞ娯楽」
★中國新聞 1月5日 「インド映画は世界一/「ボリウッド」から第2次ブーム到来/歌とダンス 至福の娯楽」

そして、『The Lunchbox』のスチールを使ってくれたのが、中部経済新聞。この作品は、ムンバイで行われているお弁当の配達(各家庭の手作り弁当をダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人が集荷し、希望のオフィスまで届ける)を介して、人と人とが繋がっていく物語です。私も未見なので詳しいストーリーはまた後日、ということにして、早く内容を知りたい方はきたきつねさんのブログ「きたきつねの穴」のこちらの記事をお読み下さいね。主演は、イルファーン・カーン、ニムラト(音引き不明)・コゥル、ナワーズッディーン・シッディーキー、監督はこれが長篇第1作目のリテーシュ・バトラーで、脚本も担当しています。

予告編はこちらをどうぞ。おお、カラン・ジョーハルのダルマ・プロダクションとUTVが配給してるんですね。上のシーン、「どうしたんですか、今日はやけにゴキゲンですね」(言われたイルファーン・カーンは笑っているだけ)も使われています。

上記の新聞記事では2014年の公開作として、『神さまがくれた娘』『The Lunchbox(邦題未定)』『STUDENT OF THE YEAR(邦題未定)』『バルフィ!』『English Vinglish(邦題未定)』の5本が挙がっています。さあ、あと何本増えるでしょうね、インド映画。今年も楽しみです〜〜〜。

 

映画配給会社ツインの勢いが止まらない

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今日は、韓国映画『ファイ』の試写を見せていただきました。すごい力作だったのですが、反面人が血を流してバタバタ死ぬ作品でもあり、私の中でちょいと拒否反応が。というわけで、チラシから取ったヴィジュアルと、基本データ&簡単なストーリーだけの紹介でお許し下さい。

 

『ファイ 悪魔に育てられた少年』 予告編
   (2013年/韓国/カラー/125分/原題:ファイ 怪物を飲み込んだ子)

 監督:チャン・ジュナン
 出演:ヨ・ジング、キム・ユンソク、チョ・ジヌン、チャン・ヒョンソン
 配給:ツイン
 宣伝:アルシネテラン

4月下旬シネマート新宿ほか全国順次公開

ハイティーンのファイ(ヨ・ジング)には5人の「父」がいる。実はファイはソクテ(キム・ユンソク)をリーダーとする5人組の強盗団に誘拐されてきた少年で、身代金を取れなかったがために、以後「アボジ」と呼ばれるソクテ、「アッパ」と呼ばれるギテ(チョ・ジヌン)、ジンソン(チャン・ヒョンソン)ら4人が親代わりになって育ててきたのだった。彼らはガン・アクションや運転技術など、それぞれの得意分野をファイに教え込む。こうしてファイは「父」たちと共に、犯罪集団の仕事に手を染めていくが、そこに思いもよらない過去との出会いが待ち受けていた....。

ちょっと付け加えておくと、チャン・ジュナン監督(女優ムン・ソリの夫でもあります)は、かつて『地球を守れ!』 (2002)という作品を作った人です。シン・ハギュン、ペク・ユンシク主演のこの作品もすごい粘着質の怪作でしたが、『ファイ』もまた、「これでもか、これでもか」的作品です。ただ、主人公を演じるヨ・ジングは数々の新人賞を受賞したのがうなずける素晴らしい演技を見せてくれますので、将来のためにはこの作品は「買い」です。

試写はシネマート六本木であったのですが、ここに行くと楽しみなのはチラシ拾い。今回もまた、「おお!」な作品のチラシが置いてありました。2月にシネマート六本木で公開されるインド映画2本『エージェント・ヴィノッド』と『神さまがくれた娘』のチラシ以外に、次の香港映画のチラシを見つけてきました。

『項羽と劉邦 鴻門の会』 (2012)の原題は「王的盛宴」。項羽は呉彦粗(ダニエル・ウー)が、対する劉邦は劉[火華](リウ・イエ)が、そして項羽の元から去って劉邦の臣下となる韓信を張震(チャン・チェン)が演じます。2月1日(土)よりシネマート六本木にて期間限定緊急公開です。で、2月12日(水)にはもうDVDが....。

 

項羽と劉邦 鴻門の会 [DVD] クリエーター情報なし パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

 

ところで、昨年末同じ邦題の映画が公開されたことを憶えていらっしゃいますか? 『項羽と劉邦 WHITE VENGEANCE』 (2011)で、こちらの原題は「鴻門宴」、監督は李仁港(ダニエル・リー)、主演は黎明(レオン・ライ)でした。何だかまぎらわしいですねー。まあ、「項羽と劉邦」と言えば日本でも知名度があるので、どうしてもこのタイトルになっちゃうんでしょうが、何潤東(ピーター・ホー)と陳道明(チェン・ダオミン)主演のドラマ版DVDも間もなく発売になるようですし、ますますややこしい「項羽と劉邦」です....。

さて、もう1枚のチラシは、「春の香港☆中国エンターテインメント映画まつり」のもの。何と、梁朝偉(トニー・レオン)主演の『サイレント・ウォー』 (2012/原題:聴風者)がやってきます。監督は、麥兆輝(アラン・マック)と荘文強(フェリックス・チョン)、共演は周迅(ジョウ・シュン)です。こちらは、お懐かしいジャッキー・チェン作品『ツイン・ドラゴン』 (1992)と併せて4月5日(土)よりシネマート六本木にて、そして4月の時期未定ながらシネマート心斎橋にてロードショー公開されます。

『ツイン・ドラゴン』は2月12日にブルーレイが出るということですが、それを記念しての劇場での再上映となるのでしょうか? 『ツイン・ドラゴン』は、確か協会の運営資金獲得を目的に、香港監督協会が総力を挙げて作った作品です。というわけで、監督は徐克(ツイ・ハーク)に林嶺東(リンゴ・ラム)、主演はジャッキー・チェンという空前絶後のタッグが組まれ、しかも冒頭から張婉[女亭](メイベル・チャン)や羅卓瑤(クララ・ロー)ら女性監督を始め、いろんな監督が顔見せのオンパレード。もちろん、張曼玉(マギー・チャン)ら有名スターもいっぱい出ています。

 

ツイン・ドラゴン エクストリーム・エディション [Blu-ray] クリエーター情報なし パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

 

ここにチラシを挙げた作品は、すべて映画会社ツインが配給しています。2012年から夏と冬に始まった「中国・香港エンターテインメント映画まつり」で、複数本の作品を一挙公開するという方式が定着し、さらに2014年は春にも「まつり」を開催。ツインが配給する中国&香港映画はかなりの数にのぼるのではと思います。すごいですねー。加えて韓国映画も公開しているツインは、アジア映画ファンの希望の星とも言えそうです。この勢いで突っ走ってもらうために、我々も劇場に足を運びましょう〜〜〜。 

 

新年快樂!

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新年快樂! 恭喜發財! 本日は農暦新年、旧正月の元旦です。やっと、馬年が本格的に始まりました。まずは、タイで買っためでたい利是袋(お年玉袋)でご挨拶。タイに早く、平穏な日々が訪れますように。

香港では最近、上のような縦長スタイルではなく、真四角の利是袋が人気のようです。しかも、従来の赤色ではなくて、紫色やベージュ色が出現しています。

「福」の字も、ホログラムみたいなのがあったりして、カラフルです。下の利是袋、スキャンして紫色が薄れてしまいましたが、実物はとってもきれいです。

赤い色の袋も、ちょっとピンクがかった色とかになってきていて、一番上のタイの利是袋のような赤色は、将来少数派になってしまうかも知れません。

まあ、袋よりも中身でしょうね、利是をもらう皆さんは。「中身は絶対赤か金」というわけで、赤い色の100香港ドル(約1300円)札か、赤または黄色っぽい色の500香港ドル札、または黄色っぽい色の1000香港ドル札だといいですねー。でも、香港の利是は日本のお年玉とちょっと感覚が違っていて、「チップ」という感じなので、よくてせいぜい100香港ドルでしょうか。今日はいろんな色やデザインの利是袋が、香港、中国、台湾、シンガポールなどで飛び交っているはずです。

そして、お正月と言えば賀歳片(お正月映画)。今年の香港のラインアップは以下の4本のようです。今のところ、チケットの売れ筋は『金鶏[正しくは右が隹]sss』が他をぐっと引き離しています。それぞれの作品について詳しく知りたい方は、香港Yahoo!の電影サイトをどうぞ。

台湾では、主人公が100年前にタイムスリップするBTFもの『大稲[土呈]』が香港映画と共にお正月を祝います。日本でも注目が高まっている『KANO』は2月27日(木)からの予定です。こちらも詳しくお知りになりたい方は、台湾奇摩の電影サイトをどうぞ。

それでは、皆様にとってこの1年がよいお年になりますように。

 馬到成功 龍馬精神 

 金玉満堂 富貴吉祥 

 生意興隆 財源廣進

 身體健康 合家平安

        祝!

 

『Dabangg』公開情報解禁!

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1月30日の『神さまがくれた娘』の試写会の折に、同じく太秦が配給する『Dabangg』 (2010)の公開が告知されました。邦題は、『ダバング 大胆不敵』になる予定だとか。ツイッターで大いに話題になっているため、すでにご存じの皆様もいらっしゃると思います。『タイガー 伝説のスパイ』 (2012)に続き、サルマーン・カーンの代表作がやっと日本でも公開されます。

共演はソーナークシー・シンハー。シャトルグナ・シンハーという1970〜80年代に活躍したアクションスターの娘で、現在ヒロイン役では、カトリーナ・カイフ、ディーピカー・パードゥコーン、プリヤンカー・チョープラーに続いて人気があります。ちょっとクラシックな顔立ちの美人ですね。

ほかに、ソーヌー・スード、ヴィノード・カンナー、ディンプル・カパーディヤー、アルバーズ・カーンらが共演しており、アルバーズ・カーンの奥さん、マライカー・アローラー・カーンも、大ヒットしたアイテム・ソング「Munni Badnaam Hui(ムンニーに悪い噂が立った)」で見事なダンスを見せています。監督はアビナウ・シン・カシャプ。南インド映画のテイストをうま〜く取り込んで、極上のエンターテインメントに仕立てた手腕は見物です。

予告編はこちら、「Munni〜」の映像はこちらでどうぞ。「Munni〜」の歌は『Student of the Year』 (2013)でもセリフに引用されていたりして、そのヒットぶりがわかります。ご存じだと思いますが、アルバーズ・カーンはサルマーン・カーンの弟なので、マライカー・アローラー・カーンはサルマーンの弟嫁ということになります。

『Dabangg』は2010年の興行収入第2位(残念ながら、『ロボット』には負けました...)と大ヒット。主人公の名前チュルブル・パーンデーは一挙に人々に知られ、この「後ろ襟足にサングラス」スタイルが大流行しました。サルマーン・カーンのショップ「Being Human」では、それをデザインに使ったTシャツを売り出しています。チャリティ活動のために設立されたこのショップ、間もなく日本人ファンが押し寄せることになりそうです。下はムンバイのショップですが、ショップ情報はこちらをどうぞ。

楽しみですねー。邦題確定などあとの情報もわかり次第アップしますので、今しばらくお待ち下さい。なお、公開予定は7月とのことです。

ところで、シャー・ルク・カーンが目下撮影中のファラー・カーン監督作品『Happy New Year』ですが。以前せんきちさんがディーピカー・パードゥコーンの献辞サイン入りポスターをゲットしてらして、うらやましいと思いながらブログを見たことがあります。で、今日の昼間なにげにネットサーフィンしていたら、そのサイトが見つかり、やってみたら簡単にゲットできてしまいました。しかも、サインはシャー・ルク・カーンのものです!

 

ネットのサイトに自分の名前を書き込むだけで、こんな画像ができちゃいます。皆さんにもお教えしよう、と今リンクを張ろうとしたら、無慈悲にも「キャンペーンは終了しました」の文字が...。もっと早く気がつけばよかったですね、すみません〜〜〜。私は、これで今年の運は使い果たしたかも、という旧正月元日の出来事でした。

 

 

『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』いよいよ2月8日(土)公開!

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さあ、ソチ・オリンピック、じゃなかった、インド映画トリプル公開月間が今週末から始まります。まず先陣を切るのは、2月8日(土)公開のサイフ・アリ・カーン&カリーナ・カプール主演作『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』(2012)です。詳しいストーリーやスタッフ・キャスト一覧、そしてキャスト紹介は、公開劇場シネマート六本木のサイトをご参照下さい。予告編はこちらです。

 

今回は、配給会社アクセスエーさんから主演2人の画像をたくさんご提供いただいていたのに、まだそれを使っていなかったため、バンバン画像を載せてしまおうという魂胆で記事にしました。何でも、インドの製作会社から届いたヴィジュアルは、この2人のものばっかりだったとか。それでも、すごい数の画像が届いていたので、インドの製作会社もビジネス力(りょく)がアップしたものだと感慨深いです。『ラジュー出世する』 (1992)や『ムトゥ 踊るマハラジャ』 (1995)の公開時は、スチール写真など本国からは全然届かなかったと思います。(日本の配給会社はどうしたのかって? プリントから抜き焼きしたんですよ〜)

とはいえ、あまりに主演の2人に偏っているため、以前の脇役紹介に使ったような上下に黒みのある画像を、アクセスエーさんが相当数独自に焼かれたのだとか。今でもインド映画の配給は苦労が多いですね〜。それはさておき、インドから直の画像もなかなか素敵なものが揃っていて楽しめますので、まずはサイフ・アリ・カーンのカッコイイ姿からどうぞ。

本作では、ロシアの黒海沿岸の都市ソチは出てきませんが、同じロシアはモスクワの西にあるボロジノが登場。ナポレオン軍とロシア帝国軍のボロジノの戦いで有名な場所です。本当にボロジノでロケしたのかどうかは不明ですけれど、雪降る中でロシアン・マフィアの残酷な姿が描写されます。

さらにシベリア鉄道も重要な舞台になり、ヴィノッドが初めてロシアに足を踏み入れる場所として、サンクト・ペテルブルクも登場します。この街のクラブでは、トルコの曲「カーティビン」(日本では「ウスクダラ」や「怪僧ラスプーチン」として知られている)をフィーチャーしたアイテム・ソングが派手に踊られますが、そこで一騒ぎあって、ヴィノッドはモロッコへ(下写真)。その後また舞台はラトビア共和国のリガになったりするので、結構旧ソ連圏でのロケが多いんですね。インド映画ファンも多いから、撮影しやすかったのかしら、旧ソヴィエト連邦?

続いて、現在はサイフ・アリ・カーン夫人のカリーナ・カプールの麗しいお姿です。

やっぱり、水色のサルワール・カミーズとか、民族衣裳姿の方が美しいですね。どのシーンで登場する衣裳なのかは、映画をご覧になってのお楽しみ。

ところで、前回の「『エージェント・ヴィノッド』の大物脇役たち」という記事では、上写真のカリーナ・カプールの後ろにいるプレーム・チョープラーら6人の脇役をご紹介したのですが、その中でプレーム・チョープラーに関して、「この人の顔を知らなければ、それはもぐりのインド映画ファン、と言ってもいいぐらいの存在です」と書いたところ、こんなツイートが。

「エルザ、もぐり決定w」

インド映画の熱烈なファンのエルザさん、すみませ〜ん。古い作品もよく見てらっしゃるようにお見受けしたんですが、初顔合わせだったんですね。私にとってプレーム・チョープラーは、実際に何度か会ったこともある人で、「永遠の悪役」という感じの一種アイドルです。ちょっと写真が退色してしまってます(スキャンしたら、さらに変な黄色が〜)が、ラージ・カプール夫人クリシュナー・カプールさんの誕生日パーティーで会ったプレーム・チョープラーの写真を付けておきます、って言っても、残念ながら2回ともサングラス姿なんですけど....。

最初の写真は1979年で、左から、ランディール・カプール(ラージ・カプールの息子で、カリーナと姉カリシュマーのパパ)、ラージェーンドル・クマール(往年の2枚目俳優)、そしてプレーム・チョープラー。次の写真は左から、リシ・カプール(ご存じでしょうが、ランディールの弟で、ランビール・「バルフィ!」・カプールのパパ。最近も『恋する輪廻』や『命ある限り』、『Student of the Year』などで大活躍)、プレーム・チョープラー、ランディール・カプールで、1981年のものです。

いろんな楽しみ方ができる『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』、ぜひ劇場に足をお運び下さいね。2週間(予定)特別限定公開です。

でもって、さっきから「ソチ」を気にしているcinetamaですが、何とソチ・オリンピックは開会式が2月7日(金)、閉会式が2月23日(日)で、上映期間とモロかぶり。時差が5時間あるため、競技のライブ放送は日本時間で真夜中になるようですが、私のようなフィギュア・スケートを楽しみにしている者もいるし、まさに「敵はソチじゃ!」状態。健闘を祈るぞ、『エージェント・ヴィノッド』!!

 

 

『キネ旬』情報<その1>テルグ語映画も2本公開!

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『キネマ旬報』2月下旬決算特別号が本日発売となりました。

キネマ旬報 2014年2月下旬決算特別号 No.1656 クリエーター情報なし キネマ旬報社

この号を買ったお目当ては2つあり、まずP.281からの「2014年 劇場公開予定作品ラインナップ/外国映画」をチェック。ありましたよ〜、インド映画のこれまで知られていなかった公開情報。今日はまずそれをお載せして、アジア映画全体の公開情報は後日アップすることにします。

もう1つのお目当ては....これは別立ての記事にしましょう。では、まずは未発表インド映画公開作品から。

 

『バードシャ テルグの皇帝』 (2013/インド/テルグ語/原題:Baadshah) 予告編
    監督:シュリーヌ・ヴァイトラ
  主演:NTRジュニア、カージャル・アガルワール
    配給会社:オムロ
    公開予定:夏

※2013年4月のテルグ語映画上映会で上映された作品です。今度は日本語字幕でバッチリ見られますね。テルグ語映画上映会の時の情報は、こちらでどうぞ。なお、邦題は変更になることもありますので、その点ご了承下さい。

 

『あなたがいてこそ』 (2010/インド/テルグ語/原題:Maryada Ramanna) 予告編
    監督:S.S.ラージャマウリ
  主演:スニール、サローニ
    配給会社:オムロ
  公開予定:夏

※2013年に公開された『マッキー』の監督S.S.ラージャマウリの作品ということで選ばれたのでは、と思います。この映画のヒンディー語リメイクが、アジャイ・デーウガン主演の『ターバン魂』 (2012)。昨年のIFFJでこちらをご覧になった方は、見比べてみられますね。

なお、『The Lunchbox』の配給会社はロングライドでした。これまで、渋い欧米作品を中心に配給していらした会社ですね。ロングライド社のHPツイッターをチェックしていれば、そのうち『The Lunchbox』のニュースも登場すると思います。

それで、あのー、ロングライド社様、監督名Ritesh Batraは、「レティシュ・バトラ」ではなくて、「リテーシュ・バトラー(リテシュ・バトラでもOK)」なんですが...。どうもアルファベット表記の母音を見間違えておられるようですので、ちょっと一言。インド映画ファン一同、公開を楽しみにしていますので、よろしくお願いします〜〜〜。

 


2014年アジア映画公開予定作

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毎年恒例の、「キネマ旬報」2014年2月下旬決算号をもとにした、今年公開予定のアジア映画ピックアップです。昨日の記事にも書きましたように、「キネマ旬報」誌の「2014年 劇場公開予定作品ラインナップ/外国映画」がネタ元で、配給会社別になっている一覧を地域別に整理し、公開予定順に並べました。監督名・キャスト名は、原則として上記の記事の表記を踏襲してあります。ちょっと量が多いのですが、本年はヴィジュアルなしで一挙掲載します。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

<韓国映画>

『スノー・ピアサー』 (2013/韓国/原題:雪国列車) 公式サイト
    監督:ポン・ジュノ
  主演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン
    配給会社:ビターズ・エンド/KADOKAWA
  公開予定:2月7日(金)

『渚のふたり』 (2011/韓国/原題:Planet of Snail) 公式サイト
    監督:イ・スンジュン
  主演:チョ・ヨンチャン、キム・スンホ(ドキュメンタリー)
    配給会社:メディア・アクセス・サポートセンター
  公開予定:2月15日(土)
※アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞。

『チスル』 (2013/韓国) 
    監督:オ・ミヨル
  主演:ヤン・ジョンウォン、イ・ギョンジュン、ソン・ミンチョル、カン・ヒ
    配給会社:SUMOMO
  公開予定:3月下旬

『トップスター』 (2013/韓国/原題:トップスター) 
    監督:パク・チュンフン
  主演:オム・テウン、キム・ミンジュン、ワン・シュエビン
    配給会社:ツイン
  公開予定:4月5日(土)

『ファイヤー・ブラスト 恋に落ちた消防士』 (2012/韓国/原題:絆創膏) 
    監督:チョン・ギフン
  主演:コ・ス、ハン・ヒョジュ、マ・ドンソク
    配給会社:ツイン
  公開予定:4月5日

『恋愛の温度』 (2013/韓国/原題:恋愛の温度) 
    監督:ノ・ドク
  主演:イ・ミンギ、キム・ミニ、キム・ガンヒョン
    配給会社:ツイン
  公開予定:4月5日

『ファイ 悪魔に育てられた少年』 (2013/韓国/原題:ファイ) 
    監督:チャン・ジュナン
  主演:ヨ・ジング、キム・ユンソク、チョ・ジヌン、チャン・ヒョンソン、キム・ソンギュン
    配給会社:ツイン
  公開予定:4月

『結婚前夜〜マリッジブルー〜』 (2013/韓国/原題:結婚前夜) 
    監督:ホン・ジヨン
  主演:テギョン(2PM)、チュ・ジフン、イ・ヨニ
    配給会社:ショウゲート
  公開予定:5月10日(土)

『Mr. GO(原題)』 (2013/韓国) 
    監督:キム・ヨンファ
  主演:徐嬌(シュー・チャオ)、ソン・ドンイル、オダギリ・ジョー
    配給会社:ギャガ
  公開予定:5月24日
※昨夏の香港旅行編でご紹介した、ゴリラの野球選手の話です。CGがとてもよくできています。オダギリ・ジョーは確か、カメオ出演だったはず。

『Face Reader(英題)』 (2013/韓国/原題:観相) 
    監督:ハン・ジェリム
  主演:ソン・ガンホ、イ・ジョンジェ、ペク・ユンシク、チョ・ジョンソク、イ・ジョンソク
    配給会社:ツイン
  公開予定:6月

『The Carnivore』 (2014/韓国/原題:野良犬たち) 
    監督:ハ・ウォンジュン
  主演:キム・ジョンフン
    配給会社:ファインフィルムズ
  公開予定:初夏

『カンチョリ(原題)』 (2013/韓国) 
  監督:アン・グォンテ
  主演:ユ・アイン、キム・ヘスク、キム・ジョンテ、キム・ソンオ、チョン・ユミ
    配給会社:CJ Entertainment Japan
  公開予定:初夏

『家に帰る道』 (2013/韓国/原題:家に行く道) 
  監督:パン・ウンジン
  主演:チョン・ドヨン、コ・ス
    配給会社:CJ Entertainment Japan
  公開予定:夏

『Nobody's Daughter Haewon(英題)』 (2012/韓国/原題:誰の娘でもないヘウォン)
    監督:ホン・サンス
  主演:チョン・ウンチェ、イ・ソンギュン、ユ・ジュンサン、イエ・ジウォン
    配給会社:ビターズ・エンド
  公開予定:夏

『Our Sunhi(英題)』 (2013/韓国/原題:私たちのソニ)
    監督:ホン・サンス
  主演:チョン・ユミ、イ・ソンギュン、キム・サンジュン、チョン・ジェヨン
    配給会社:ビターズ・エンド
  公開予定:夏

『Suspect(英題)』 (2013/韓国/原題:容疑者) 
    監督:ウォン・シニョン
  主演:コン・ユ、パク・ヒスン、チョ・ソンハ、ユ・ダイン
    配給会社:ツイン
  公開予定:秋

『Red Family(原題)』 (2013/韓国) 
    監督:イ・ジュンヒョン
  主演:キム・ユミ、ソン・ビョンホ、チョン・ウ、パク・ソヨン
    配給会社:ギャガ
  公開予定:秋
※2013年東京国際映画祭でコンペ部門の観客賞を受賞。

『泣く男』 (2014/韓国)
  監督:イ・ジョンボム
  主演:チャン・ドンゴン、キム・ミニ
    配給会社:CJ Entertainment Japan
  公開予定:2014年

『ソウォン/願い(原題)』 (2013/韓国) 
    監督:イ・ジュンイク
  主演:オム・ジウォン、ソル・ギョング
    配給会社:アット エンタテインメント
  公開予定:2014年

『パバロッティ(原題)』 (2013/韓国) 
    監督:ユン・ジョンチャン
  主演:ハン・ソッキュ、イ・ジェフン、オ・ダルス、カン・ソラ
    配給会社:コンテンツセブン
  公開予定:2014年

『友へ/チング2(原題)』 (2013/韓国) 
    監督:クァク・キョンテク
  主演:キム・ウビン、ユ・オソン
    配給会社:東京テアトル/日活
  公開予定:2014年


<中国語圏映画>

『光にふれる』 (2012/台湾/原題:飛翔) 公式サイト
    監督:張榮吉(チャン・ロンジー)
 主演:黄裕翔(ホアン・ユィシアン)、張榕容(サンドリーナ・ビンナ)、李烈(リー・リエ)、許芳宜(シュウ・ファンイー)
    配給会社:クロックワークス
  公開予定:2月8日(土)
※王家衛(ウォン・カーウァイ)監督が製作に携わった、盲目のピアニスト黄裕翔を主人公にした感動作。黄裕翔は先ほど来日し、演奏会を開いて観客を感動の渦に巻き込んだとか。拙ブログでの紹介はこちらをどうぞ。

『最後の晩餐』 (2013/中国・韓国/原題:分手合約) 公式サイト
  監督:オ・ギファン
  主演:白百何(バイ・バイホー)、彭于晏(エディ・ポン)、呉佩慈(ペース・ウー)、蒋勁夫(ジアン・ジンフー)
    配給会社:CJ Entertainment Japan
  公開予定:3月1日(土)
※拙ブログでのご紹介記事はこちらです。

『曹操暗殺〜三国志外伝〜』 (2012/中国/原題:銅雀台) 公式サイト 
    監督:趙林山(チャオ・リンシャン)
  主演:周潤発(チョウ・ユンファ)、劉亦菲(リウ・イーフェイ)、玉木宏、蘇有朋(アレック・スー)
    配給会社:アルケミーブラザース
  公開予定:3月22日(土)

『ドラゴン・コップス 微笑捜査線』 (2013/中国・香港/原題:不二神探) 公式サイト
    監督:王子鳴(ウォン・ジーミン)
  主演:李連杰(ジェット・リー)、文章(ウェン・ジャン)、陳妍希(ミシェル・チェン)、劉詩詩(リウ・シーシー)、柳岩(リウ・イエン)
    配給会社:東京テアトル/ハピネット
  公開予定:3月21日(金)

『ツインドラゴン』 (1992/香港/原題:雙龍會) 公式サイト 
    監督:徐克(ツイ・ハーク)、林嶺東(リンゴ・ラム)
  主演:成龍(ジャッキー・チェン)、張曼玉(マギー・チャン)、利智(ニナ・リー)、泰迪羅賓(テディ・ロビン)、張艾嘉(シルヴィア・チャン)
    配給会社:ツイン
  公開予定:4月5日(土)

『サイレント・ウォー』 (2012/中国・香港/原題:聴風者) 公式サイト 
    監督:麥兆輝(アラン・マック)/荘文強(フェリックス・チョン)
  主演:梁朝偉(トニー・レオン)、周迅(ジョウ・シュン)
    配給会社:ツイン
  公開予定:4月5日(土)

『罪の手ざわり』 (2013/中国・日本/原題:天注定) 
    監督:賈樟柯(ジャ・ジャンクー)
  主演:姜武(チャン・ウー)、王宝強(ワン・パオチャン)、趙涛(チャオ・タオ)、羅藍山(ルオ・ランシャン)
    配給会社:ビターズ・エンド/オフィス北野
  公開予定:晩春
※2013年東京フィルメックスで上映。

『ポリス・ストーリー2013(原題)』 (2013/中国/原題:警察故事2013) 
    監督:丁晟(ディン・シェン)
  主演:成龍(ジャッキー・チェン)、劉[火華](リウ・イエ)、景甜(ジン・チェン)
    配給会社:ブロードメディア・スタジオ
  公開予定:初夏

『収容病棟』 (2013/香港・フランス・日本/原題:瘋愛) 
    監督:王兵(ワン・ビン)
  主演:(ドキュメンタリー)
    配給会社:ムヴィオラ
  公開予定:初夏

『一分間だけ』 (2014/台湾・日本/原題:只要一分鐘)
    監督:陳慧[令羽](チェン・フイリン)
  主演:張釣■(チャン・チュンニン)、何潤東(ピーター・ホー)、池端レイナ)
    配給会社:ティ・ジョイ
  公開予定:初夏

『Young Detective Dee(原題)』 (2013/中国・香港/原題: 狄仁杰之神都龍王) 
  監督:徐克(ツイ・ハーク)
  主演:趙又廷(マーク・チャオ)、馮紹峰(ウィリアム・フォン)、劉嘉玲(カリーナ・ラウ/特別出演)、アンジェラベイビー
    配給会社:ツイン
  公開予定:夏

『郊遊(原題)』 (2013/台湾・フランス/原題:郊遊) 
    監督:蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
  主演:李康生(リー・カンション)、陸[亦+廾]静(ルー・イーチン)、楊貴媚(ヤン・クイメイ)、陳湘[王其](チェン・シャンチー).
    配給会社:ムヴィオラ
  公開予定:夏
※2013年東京フィルメックスで上映。

『二重生活』 (2012/中国/原題:浮城謎事) 
    監督:婁[火華](ロウ・イエ)
  主演:[赤+おおざと]蕾(ハオ・レイ)、秦昊(チン・ハオ)
    配給会社:アップリンク
  公開予定:冬

『西游 降魔篇(原題)』 (2013/中国・香港) 
    監督:周星馳(チャウ・シンチー)、郭子健(デレク・クォク)
  主演:文章(ウェン・ジャン)、舒淇(スー・チー)、羅志祥(ショウ・ルオ)
    配給会社:東京テアトル/日活
  公開予定:2014年


<東南アジア映画>

『シネマパラダイス★ピョンヤン』 (2012/シンガポール/原題:The Great North Korean Picture Show) 公式サイト
    監督:ジェイムス・ロン、リン・リー
  主演:(ドキュメンタリー)
    配給会社:33 BLOCKS
  公開予定:3月8日(土)
※シンガポールのドキュメンタリー映画作家たちが、北朝鮮の映画大学生や監督を直撃!…するはずが、やはり手強い北朝鮮。公式見解の中にほの見えてくるものは? 後日、別途ご紹介します。

『The Missing Picture(英題)』 (2013/カンボジア・フランス/原題:L'Image Manquante
    監督:リティ・パニュ
  主演:−
    配給会社:アステア
  公開予定:8月下旬
※2013年の東京フィルメックスで上映。

『鏡は嘘をつかない(仮題)』 (2011/インドネシア/原題:Laut Bercermin)
    監督:カミーラ・アンディニ
  主演:ギタ・ノファリスタ、アティカー・ハシホラン、レザ・ラハティアン
    配給会社:パイオニア映画シネマデスク
  公開予定:2014年
※2011年の東京国際映画祭で上映。カミーラ・アンディニ監督はガリン・ヌグロホ監督の長女。

『ザ・レイド GOKUDO』 (2014/インドネシア/原題:The Raid 2: Berandal) 
    監督:ギャレス・エヴァンス
  主演:イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン、松田龍平、遠藤憲一、北村一輝
    配給会社:KADOKAWA
  公開予定:2014年
※『ザ・レイド』(2011)の続編。原題である「Berandal/ブランダル」の意味は「強盗」。

<インド映画>

『エージェント・ヴィノッド』 (2012/インド/ヒンディー語/原題:Agent Vinod) 
    監督:シュリラーム・ラガヴァン
  主演:サイフ・アリ・カーン、カリーナ・カプール
    配給会社:アクセスエー
  公開予定:2月8日(土)
※公開まで秒読みです! アクセスエーのインド映画配給は、この後も続く模様。

『神様がくれた娘』 (2011/インド/タミル語/原題:Deiva Thirumagal ) 公式サイト
    監督:A.L.ヴィジャイ
  主演:ヴィクラム、ベイビー・サーラー、アヌシュカー、アマル・ポール
    配給会社:太秦
  公開予定:2月15日(土)
※いよいよ来週から公開です。ユーロスペースでは、同じ建物のオーディトリウム渋谷で上映されるインド映画『デリーに行こう!』とのチケット半券割引が実施される予定。前売り価格\1,300で入場できます。

『デリーに行こう!』 (2011/インド/ヒンディー語/原題:Chalo Dilli) 公式サイト
    監督:シャシャーント・シャー
  主演:ラーラ・ダッタ、ヴィナイ・パタック
    配給会社:Thati Media Corporation
  公開予定:2月15日(土)
※こちらもいよいよ公開です。『神さまがくれた娘』との相互割引を利用して、ぜひダブルヘッダーでどうぞ。

『Student of the Year(原題)』 (2013/インド/ヒンディー語) 
    監督:カラン・ジョーハル
  主演:シッダールト・マルホトラ、ヴァルン・ダワン、アーリヤー・バット
    配給会社:アンプラグド
  公開予定:春
※ゴージャス青春映画。イケメン主演男優2人に注目。

『The Lunchbox』 (2013/インド/ヒンディー語/原題:Dabba) 
    監督:リテーシュ・バトラ
  主演:イルファン・カーン
    配給会社:ロングライド
  公開予定:初夏

『バードシャ テルグの皇帝』 (2013/インド/テルグ語/原題:Baadshah) 
    監督:シュリーヌ・ヴァイトラ
  主演:NTRジュニア、カージャル・アガルワール
    配給会社:オムロ
    公開予定:夏

『あなたがいてこそ』 (2010/インド/テルグ語/原題:Maryada Ramanna) 
    監督:S.S.ラージャマウリ
  主演:スニール、サローニ
    配給会社:オムロ
  公開予定:夏

『Barfi !(原題)』 (2012/インド/ヒンディー語/原題:バルフィ!) 
    監督:アヌラーグ・バス
  主演:ランビール・カプール、プリヤンカ・チョプラ、イリアナ・デクルーズ
    配給会社:ファントム・フィルム
  公開予定:2014年

<西アジア映画>

『サイの季節(仮題)』 (2012/イラク・トルコ/原題:Fasle Kargardanha) 
    監督:バフマン・ゴバディ
  主演:モニカ・ベルッチ、ベヘルーズ・ヴォスギー、ユルマズ・エルドアン
    配給会社:エスパース・サロウ
  公開予定:6月
※2012年東京フィルメックス、2013年アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

『English Vinglish』はなぜか彩プロの項がなくて、不掲載。『ダバング 大胆不敵』ともども、情報提供が間に合わなかったのかも知れません。これだけで約50本。まだまだアジア映画の公開は増えそうです。

『キネ旬』情報<その3>『きっと、うまくいく』第7位+インド映画お得情報

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『キネマ旬報』2月下旬決算特別号を買いたかったもう一つの理由は、「読者選出外国映画ベスト・テン」に絶対『きっと、うまくいく』がランク・インしていると思ったから。評論家の皆さんが選ぶ「外国映画ベスト・テン」は1ヶ月ぐらい前に発表されたのですが、「読者選出〜」の方はこの号を見るまでわからなかったのです。

で、結果はドンピシャ、『きっと、うまくいく』は第7位にランク・インしていました。おめでとうございます! アジア映画の中では、キム・ギドク監督の『嘆きのピエタ』や台湾映画『セデック・バレ』を抑えての、堂々第1位です。パチパチ。さらに、ハピネットの方に教えていただいた情報によると、『キネ旬』のネットビューサイト「KINENOTE」の外国映画ベストテンでは見事第1位に! こちらは採点方式なのですね。いずれにしても、筋金入り映画ファンである『キネ旬』読者に広くアピールした、ということで、非常に嬉しいです。

 

ⓒVinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved

『キネ旬』「外国映画ベスト・テン」での評論家の皆さんの採点表を見てみると、こちらでは『きっと、うまくいく』は第24位。これも結構健闘したと言えますね〜。そんな『きっと、うまくいく』は、いまだに各地で上映中。都内でも、ロングラン上映中だったシネマート六本木(確か、シネマート新宿に遅れること1ヶ月ぐらいで上映が始まったと思うので、昨年6月から7ヶ月以上上映されていたことになります)が2月3日(月)でいったん上映を終了したのですが、今後は土・日・休日に限って上映されるとのことで、変則的ながらインド映画ロングラン上映新記録となりそうです。今週末と11日の上映予定はこちらです。

 

ⓒVinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved

というわけで、明日から公開の『エージェント・ヴィノッド』との、カリーナ・カプール2本立てが実現しちゃうんですねー。ファンの方は、メガネ女子とツンデレ謎の女との、ダブル・カリーナを味わうことができます。お時間もちょうど、『エージェント・ヴィノッド』が終わって5分後に『きっと、うまくいく』が始まるということになっております。『エージェント・ヴィノッド』の上映予定とにらみ合わせながら、ダブル・カリーナをたっぷり楽しんで下さいね。下は、『エージェント・ヴィノッド』のカリーナとサイフ・アリ・カーンです。

 

なお、2月15日(土)からは、シネマート六本木では『神さまがくれた娘』の上映も始まります。初日&2日目プレゼントなどいろいろ特典があるのですが、『エージェント・ヴィノッド』との相互割引も決定しました。シネマート六本木のチケット半券に限りますが、お互いに半券を見せるともう1本が前売り料金と同じく¥1,300になります。詳しくは、こちらの劇場サイトをどうぞ。そうそう、『エージェント・ヴィノッド』も初日プレゼントが各回ありますよ〜。お楽しみに。

=お得!

このようにシネマート六本木は、時間替わりでアジア映画を様々に上映してくれるため、ダブルヘッダー、トリプルヘッダーが組めて本当に便利です。実は、先日2月5日(水)も、レディースデーを狙って韓国映画『結界の男』を見に行き、そのすぐあとで日本映画『猫侍』の試写を見たのでした。シネマート六本木の地下1階には小さめのスクリーンが2つあるのですが、ここがよくマスコミ向けの試写に利用されているのです。というわけで、何だか最近はほとんど毎週シネマート六本木通いです。

 

『結界の男』 (2013)はチョ・ジンギュ監督作で、主演はパク・シニャン、キム・ジョンテ、オム・ジウォン、チョン・ヘヨンら。昨年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭でも上映されました。プサンを舞台に、ヤクザの兄貴分が手のひらのケガによって運命線が変化、巫女の能力に目覚める、というコメディです。貫禄十分のパク・シニャンが女装して巫女に、というのが萌えポイントですが、幽霊も見えるようになるという設定で、『ハロー・ゴースト』状態でも笑わせてくれます。パク・シニャンの深みのある美声を久しぶりに聞いて大満足の上、先着プレゼントで下のようなスチール2枚もいただきました。ラッキー!

『猫侍』の方は、コワモテ侍+猫という設定が面白そうだったので見に行ったのですが、ちょっと絵の撮り方がテレビ的で、おまけに期待していた猫の使い方も今ひとつ。元々テレビドラマから出発したので仕方がないのですが、エンディングロールの映像の構成など、ぞんざいでもったいなかったです。でも、役者さんの演技はそれぞれとっても楽しめるので、出演者である北村一輝、蓮佛美沙子らのファンの方は見て損はなし。公式サイトはこちらです。なお、こちらの試写では、美麗なクリアファイル(下はその両面)をいただきました。これまたラッキー!

次のシネマート六本木は『エージェント・ヴィノッド』ですね。では、六本木でお会いしましょう! 

 

2月のマラヤーラム語映画上映会

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すごい雪ですねー。『エージェント・ヴィノッド』の初日にお出かけになった皆様、大変だったことでしょう。画面に出てきたモロッコの青い空で、少しは気分が暖まったでしょうか。

さて、テルグ語映画上映会と共にがんばっているマラヤーラム語映画上映会ですが、以前にもコメントで漁師NさんやSreeさんがお伝え下さったように、2月15日(土)に上映会があります。いつも情報を下さっているPeriploさんから、詳しいご紹介サイトと共に、上映の詳細を教えていただきました。

『Drishyam』(2013/マラヤーラム語/意味:光景) 予告編

 監督:ジートゥ・ジョーセフ
 主演:モーハンラール、ミーナ、カラーバワン・シャージョーン、アンシバ・ハーサン、ベイビー・エスター
■日時:2014年2月15日(土)午後3:00〜
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ・彩の国Visual Plaza アクセス
■料金:大人1,900円
■主催者:CELLULOID Japan 公式FB(英語/こちらから予約可能)

 

Periploさんのとっても詳しい紹介サイトはこちらです。詳しいストーリーはもちろん、ちょっと「あらら...」の情報、そしてとっても参考になるトリビアなど、字幕がなくても映画が楽しめる内容が満載ですので、ぜひお目通し下さいね。

前にも書きましたが、モーハンラールとミーナの主演作は、それぞれ結構日本で上映されています。ここに簡単なリストを挙げておきました。最初に書いてあるのは日本での初上映または公開年です。( )内は、映画の言語と製作年です。

<モーハンラール出演作>
1991 『追われた人々』VASTHUHARA(Malayalam/1990)
     〜アジアフォーカス・福岡国際映画祭1991で上映
1998 『ザ・デュオ』IRUVAR(Tamil/1997)
     〜アジアフォーカス・福岡国際映画祭1998で上映
2000 『最後の舞』VANAPRASTHAM(Malayalam/1999)
     〜アジアフォーカス福岡国際映画祭2000で上映
2012 『Tezz【テーズ:スピード】』(Hindi/2012)
     〜第1回インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパンで上映
2010 『ケーララの獅子』KERALA VARMA PAZHASSI RAJA(Malayalam/2009)
     〜アジアフォーカス・福岡国際映画祭2010で上映(声の出演)

1999年1月ハイダラーバード映画祭でのミーナ。この時から15年、本作ではだいぶふくよかなミーナが見られるようです。もう3歳の女の子のママですものねー。

<ミーナ出演作>
1997 『ムトゥ 踊るマハラジャ』MUTHU(Tamil/1995)
     〜東京国際ファンタスティック映画祭1998で上映/翌年一般公開
1998 『ヤジャマン 踊るマハラジャ2』YAJAMAN(Tamil/1993)
     〜東京国際ファンタスティック映画祭1998で上映/翌年一般公開
2006 『ヴィーラ〜踊る ONE MORE NIGHT!』VEERA(Tamil/1994)
     〜一般公開

久しぶりのミーナ主演作、昔からのミーナ・ファンの方はどうぞお見逃しなく。テルグ語映画に続いて、マラヤーラム語映画も一般公開されるようになるといいですね。

 

韓国でも『English Vinglish』公開中!

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インド映画の話題が続きますが、韓国でも2月6日(木)から『English Vinglish』が公開になりました。下は韓国版ポスターで、公式FBはこちら、紹介サイトはこちら、韓国版予告編はこちらです。

 

この韓国公開題名ですが、ハングルが読める方は「ほほう〜」と思われたことでしょう。そう、「グッドモーニング・マンハッタン」になってるんですねー。やっぱり、ニューヨークの象徴と言えばマンハッタンなんでしょうか。訳しにくいタイトルなので、思い切ってイメージ作戦となったようです。さて、日本語題名はどうなるんでしょうね? 楽しみです〜。(早く決めてほしいよ〜)

ところで左上のキャッチコピーは、「オンマド・ハルスイッソ! イングリッシュ〜(お母さんだってできるのよ! イングリッシュ〜)」でよいのでしょうか? 辞書の見出し語には、「ハルス-オプタ(いたしかたない、どうすることもできない)」しか出てないんですが。韓国語にお詳しい方、教えて下さいませ〜。

 

 

『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』

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『Student of the Year』の邦題と初日が決定しました。邦題はタイトルにある通り、『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』。最後の単語を「ナンバル・ワン!!」と発音すると、年季の入ったインド映画ファンらしく聞こえます(笑)。公開は、5月3日(土)より、シネマライズ他全国順次公開!だそうです。

上の写真のイケメン&キュートガールは、左からシド(シッダールト)・マルホトラ、アーリアー・バット、ヴァルン・ダワンです。作品全般の詳しいご紹介はまた後日、ということで取りあえずのお知らせですが、監督は、『何かが起きてる』 (1998)、『家族の四季』 (2001)、『さよならは言わないで』 (2006)、『マイ・ネーム・イズ・ハーン』 (2010)のカラン・ジョーハル。配給・宣伝は『ロボット』のアンプラグドです。

この間取り上げた時は予告編にリンクを張ったので、今日は「あら、まあ!」な人がゲスト出演している「♪ディスコ・ソング」をこちらでどうぞ。これなら、渋谷のシネマライズ横でモブ・ダンスがすぐにできそうですね、「♪ ディスコ・ディワ〜ネ〜〜〜♪」。他にも楽しい曲、耳に残る曲がいっぱいです!

 

 

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