アップしようとしたら「字数が多すぎる」と出たので、ちょっと分けました。
もう1本は、公開初日に見たのですが、『Happy Bhag Jayegi(ハッピーは逃げていく)』というライト・コメディ。ほぼ満員の客席で、ヒンディー語が母語と思われる人たちの間からは絶え間なく笑い声が聞こえる、という作品でした。
舞台はパキスタン国境に近い町アムリトサル。金持ちの娘ハッピー(ディアナ・ペーンティー)は今日が結婚式だというのに、何だか屈託がありそうな感じ。花婿であるけちな顔役バッガー(ジミー・シェールギル)が到着して、いよいよ挙式、となった時、ハッピーは家人の目を欺いてトラックに飛び降り逃亡。実は、ハッピーには相思相愛のグッドゥー(アリー・ファザル)という大学の同級生がおり、駆け落ちするために友人に頼んでトラックを差し向けてもらっていたのでした。ところが、ハッピーが飛び降りたのは、パキスタンのラホールから使節団としてやってきた政治家アフマドとその息子ビラール(アバイ・デーオール)への贈り物が積まれたトラックでした。ラホールのアフマド一家の家に出現したハッピーを見て、ビラールも使用人もびっくり仰天。不法入国者を連れて来たとあっては、政治家アフマドにとって致命的な事件となります。ビラールとハッピーの仲を誤解したビラールの婚約者ゾーヤー(パキスタン女優のモーマル・シェイク)も巻き込んで大騒ぎとなりますが、結論としてはグッドゥーを連れてきて二人を結婚させてしまえばいい、ということになり、ビラールが警官のアフリーディー(ピユーシュ・ミシュラー)をお供に再びアムリトサルに出かけることに。しかし、これはさらなる混乱を招くことになったのでした...。
Happy Bhag Jayegi Official Trailer with Subtitle | Diana Penty, Abhay Deol, Jimmy Sheirgill
上の予告編にあるように、出だしは快調で大いに笑わせてくれます。ボリウッドネタなどの小技でも大いに笑えるのですが、中盤あたりからちょいとだれてきて、ラストはひねりなしの竜頭蛇尾映画でした。せっかくハッピーのトンデモ娘キャラが快調だったのに、中盤からはその出演場面も少なくなり、笑いが湿ってしまいます。脚本の力不足ですねー。とはいえ、ここのところ続く印パ国境越え映画の一つとして、まずまず楽しめる作品でした。ラホール・ロケも敢行しているようでしたが、最後のシャーリーマール・ガーデンはどうも、ニューデリーのロディ・ガーデンに見えたのですが...。パキスタンが登場する映画、まだまだ増えそうです。
(続く)